米軍ヘリコプターは満タンでどれだけ飛べる?航続距離の目安と機種別の違いを解説

飛行機、空港

戦争映画や軍事ドキュメンタリーでよく見かける米軍のヘリコプター。その航続距離がどれくらいあるのか、気になったことはありませんか?実際の機種ごとにどの程度の距離を飛行可能なのかをまとめて解説します。

🚁 ヘリコプターの「航続距離」とは?

航続距離とは、燃料満タン状態で無給油でどれだけ飛行できるかを示す数値です。

この数値は、兵装・乗員数・気象条件・巡航速度などで大きく変動しますが、標準的な条件下での公称値を参考に紹介していきます。

🔰 映画にもよく登場する代表的な米軍ヘリ

  • UH-60 ブラックホーク
    航続距離:約590km(約320海里)
    追加燃料タンク装備時:約1,110km程度まで拡張可能
  • CH-47 チヌーク
    航続距離:約740km(約400海里)
    ペイロードによって実質距離は変動
  • AH-64 アパッチ(攻撃ヘリ)
    航続距離:約480km(約260海里)
    機動飛行や武装搭載時はさらに短縮
  • MV-22 オスプレイ(ティルトローター)
    航続距離:約1,600km(約860海里)
    垂直離着陸できる輸送機としては異例の長距離性能

📌 実例:アフガンやイラクでの運用距離

実戦では、ブラックホークやチヌークは前線補給や部隊輸送に用いられ、1時間以上の移動が当たり前でした。多くの機体には外部燃料タンクが装備されており、実用飛行距離は700〜1,000km前後が目安とされています。

オスプレイは「沖縄〜鹿児島」ほどの距離を1回の飛行でカバーでき、離島作戦や長距離展開に強みを持ちます。

🛠️ 航続距離を延ばす技術:空中給油や補助タンク

米軍機の多くは空中給油対応機も多く、理論上は航続距離を“無限に”延ばすことも可能です。

また、CH-53KやCV-22などは最初から長距離行動を前提に設計されており、離島間や洋上拠点間での運用にも耐える性能があります。

📊 機種別・航続距離比較表

機種 タイプ 航続距離(目安)
UH-60 汎用 約590km
CH-47 輸送 約740km
AH-64 攻撃 約480km
MV-22 輸送/多用途 約1,600km

まとめ:用途ごとに最適な距離性能を持つ米軍ヘリ

・米軍ヘリの航続距離は通常500〜1,000km前後が主流
・オスプレイなど一部は1,600km超の飛行能力を持つ
・空中給油や外部タンクにより任務に応じて柔軟に拡張
・映画や実戦で見る“長距離飛行”も、十分現実的なスペックに基づいています

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