中国に滞在する際、日本で一般的に使われているGoogleやYahoo!が使えないという情報を聞いて不安を感じる方は少なくありません。特に現地で航空券などの予約や検索が必要な場合、その不安はなおさらです。本記事では、中国国内で利用可能な検索エンジンの種類や、日本語検索の可否、そして現地でスムーズに情報収集や航空券購入を行うための実践的な方法を解説します。
中国国内で使えない検索エンジンと理由
中国では、政府のインターネット規制(通称:グレート・ファイアウォール)により、Google、Yahoo!、YouTube、LINE、Instagram、Facebookなどは原則的にブロックされています。VPNを使用しない限り、これらのサイトにはアクセスできません。
たとえば、Googleで航空券を検索しようとしても、通常の手段では接続エラーになるため、現地の代替サービスを利用する必要があります。
中国で一般的な検索エンジンと特徴
中国で主に使われている検索エンジンには以下のようなものがあります。
- 百度(Baidu):中国最大の検索エンジン。中国語での検索精度が非常に高い。
- 360搜索(so.com):セキュリティ企業「奇虎360」が運営。ややシンプルな検索インターフェース。
- Sogou:音声認識と翻訳サービスに強みがある検索エンジン。
これらの検索エンジンはいずれも基本的に中国語対応ですが、日本語を入力してもある程度の検索結果は表示されることがあります。
日本語での検索はできる?百度の実例
百度では日本語キーワードで検索することも可能ですが、表示される結果は中国語の情報が中心です。たとえば、「成田 空港から 北京 航空券」といった日本語入力でも、百度はそれなりに関連性のあるページを表示しますが、翻訳された日本語ページではなく、あくまで中国語サイトが主流です。
より正確な情報を得たい場合は、日本語を英語または簡体字中国語に翻訳して検索することをおすすめします。
航空券の手配はどうすればよい?
中国で航空券を探す際の代表的なサービスには以下があります。
- Trip.com(携程):日本語対応あり。中国国内外の航空券、ホテル予約が可能。
- Fliggy(飛猪):アリババグループ運営。中国国内利用者に強いが、外国人にとってはやや使いにくい場合も。
- Ctrip(携程旅行):Trip.comの中国語版で、同じデータベースを共有。
Trip.comは日本語版も存在し、現地でもVPNなしでアクセス可能なので、滞在中に航空券を探す場合の第一選択肢として非常におすすめです。
スマホ環境とVPNの検討
現地で快適に情報を検索するために、事前にVPNを契約しておくと安心です。無料VPNよりも有料VPNの方が通信安定性や速度に優れています。
一例として「ExpressVPN」や「NordVPN」などは、中国でも比較的使いやすいとされています。VPNを用いれば、Google検索も利用可能になり、日本語情報にスムーズにアクセスできます。
まとめ:中国滞在中でも日本語検索や航空券手配は可能
中国ではGoogleなどの検索サービスが利用できませんが、百度やTrip.comなどを活用することで、情報収集や航空券の予約も十分可能です。日本語での検索は限定的ではあるものの、工夫次第で問題なく旅の計画を進めることができます。
また、VPNの活用や日本語対応サービスを事前に確認しておくことで、現地での不安も大きく軽減されます。


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