カナダへの渡航に必須の電子渡航認証(eTA)は、通常数分〜数日以内に承認されることが多いですが、まれに処理が遅延するケースがあります。とくに「申請中」のまま10日以上経過しても進展がない場合、不安になるのも当然です。この記事では、eTAの承認が遅れている原因や考えられる理由、再申請の可否、対処法などを解説します。
eTAが「申請中」から進まない原因とは?
eTAの審査に時間がかかる主な理由には以下のようなものがあります。
- 過去の渡航履歴やビザ履歴に審査要素がある
- パスポート情報に不備がある
- 申請時に使用したメールアドレスが正確に届かない
- 混雑時期(夏・年末など)による遅延
たとえば、過去にカナダやアメリカでオーバーステイ歴がある場合、より慎重な審査が行われる傾向があります。
カナダ大使館ではeTAに関与していない?
eTAはカナダ移民局(IRCC)がオンライン処理を行うため、在日カナダ大使館では申請状況の確認や手続きの介入はできません。問い合わせても「オンラインステイタスをご確認ください」と案内されるのが通例です。
また、電話やメールによる問い合わせでも明確な回答が得られないことが多く、基本的にはIRCCのウェブサイト上で進捗確認をするしかありません。
eTAが遅延している時の対応策
- IRCCのeTAステイタスチェックページを定期的に確認する
- 迷惑メールフォルダやプロモーションフォルダも念入りに確認する
- 申請時に入力したパスポート番号・メールアドレスに誤りがないか再確認
- 最終手段として、別のメールアドレスで再申請する
特に、出発日が迫っている場合は、申請を放置せず、再申請という選択も有効です。ただし、同じパスポート番号では基本的に複数のeTAを同時に持てないため、再申請は元の申請を無効にする場合があります。
代理申請時の注意点
今回のように家族や知人が代理で申請するケースでは、メールアドレスや申請情報にわずかなミスがあると確認が困難になる場合があります。再申請する際は本人名義のメールアドレスとパスポートで申請することをおすすめします。
また、eTAの申請には代行業者も存在しますが、IRCC公式サイト以外から申請するとトラブルのもとになるため、必ず公式ページ(IRCC eTA申請ページ)を利用してください。
まとめ:焦らず確認と再申請を検討
eTAの承認が遅れる原因にはさまざまな要因があり、すぐに「異常」と判断するのは早計です。しかし、出発日が迫っている場合は再申請も選択肢に入れて早めに動くことが大切です。
代理申請の際には特に、登録メールアドレス・パスポート番号・申請内容に誤りがないか慎重にチェックし、必要であれば本人による再申請を検討しましょう。


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