北海道・根室と釧路が夏でも涼しい理由とは?気候と海流の秘密に迫る

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日本の夏といえば、蒸し暑いイメージが強いですが、北海道東部の根室市や釧路市はその例外。避暑地としても注目されるこれらの地域が、なぜ夏でも涼しいのかを詳しく解説します。

太平洋高気圧の影響が届きにくい地域

日本の夏の暑さは、太平洋高気圧によるものですが、根室や釧路などの道東は、この高気圧の中心から離れており、気温の上昇が抑えられます。

特に根室・釧路は日本列島の東端に位置するため、太平洋側からの冷たい空気が入りやすいという地理的な特徴があります。

親潮(千島海流)による冷却効果

この地域は、冷たい海流である「親潮(千島海流)」の影響を大きく受けています。この海流が太平洋側を流れてくることで、海水温が上がりにくく、周辺の気温も抑えられるのです。

たとえば夏でも海水浴ができないほど海水温が低く、海から吹く風が陸地に冷却効果をもたらしています。

濃霧と低日射量も影響大

釧路や根室は、日本の中でも特に濃霧が多い地域として知られています。この霧は太平洋の冷たい海水と暖かい空気が混ざり合うことで発生します。

霧が日射を遮るため、昼間でも気温が上がりにくくなり、涼しさが保たれるのです。

実際の気温データから見る涼しさ

例年、釧路市の8月の平均最高気温は20〜22℃程度。これは本州の春先や秋の気温に近く、都市部との気温差は10℃以上にもなる日があります。

また夜間は15℃前後まで下がるため、長袖の上着が必要なほどです。

夏の観光にも最適な理由

涼しさに加え、道東の自然や食文化も夏の観光には最適。釧路湿原でのカヌー体験や、根室の花咲ガニなどの海産物も人気です。

「暑さから逃れたい」という人には、避暑地としてぴったりのエリアといえるでしょう。

まとめ

根室・釧路が夏でも涼しいのは、地理的な位置冷たい海流(親潮)霧の発生による日射遮断など、自然が生み出す複合的な要因によるものです。

夏の旅行先に悩んでいるなら、一度は訪れてみる価値があります。

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