パスポートの更新や新規交付時に、以前のパスポートを持参する必要があるのかどうかは、多くの人が疑問に感じる点です。特に旧パスポートが手元になく、実家など遠方にある場合は、どう対応すればよいか悩みます。この記事では、旧パスポートが必要かどうか、持参できない場合の選択肢について詳しく解説します。
パスポートの更新時は原則「旧パスポート持参」が必要
オンライン申請をした場合でも、パスポートの交付時には旧パスポートを原則として持参する必要があります。これは、本人確認および旧パスポートの失効処理を行うためです。
特に有効期限内での更新(いわゆる切替申請)の場合、旧パスポートが確認できないと、新しいパスポートが受け取れない可能性があります。たとえ期限が切れていたとしても、古いパスポートが確認されるケースは少なくありません。
旧パスポートが手元にない場合の対応方法
旧パスポートが実家など遠方にある場合、取りに行けない事情があることを窓口で相談することが大切です。その上で、「事情説明書」の提出を求められる場合があります。これは、「紛失ではないが所持していない理由」を記載する書類です。
例えば、「現在、旧パスポートは遠方の実家に保管しており、急遽の取り寄せが困難な状況にある」などと書けば受理される可能性があります。ただし、自治体によって対応に差があるため、事前に交付予定のパスポートセンターへ電話確認をしておくと安心です。
旧パスポートが不要なケースもある?
初めてパスポートを取得する場合や、前回のパスポートが完全に失効して数年以上経過している場合などは、旧パスポートを持参する必要はありません。ただし、こうしたケースであっても、申請時に過去の記録が確認される可能性があるため、番号などの控えがあれば提示できるようにしておくとスムーズです。
更新ではなく「新規申請」扱いに切り替えて対応する自治体もあります。これにより、旧パスポートがなくても手続きが進められることもありますが、再度戸籍謄本の提出が必要になるなどの追加要件が発生する点には注意しましょう。
交付当日に慌てないために準備したいこと
旧パスポートが必要かどうか不安な場合は、外務省パスポート公式サイトや各都道府県のパスポートセンターの公式案内を確認することをおすすめします。特に交付直前のタイミングでは、電話での問い合わせが最も確実です。
また、交付時に必要となる持ち物(旅券引換書、本人確認書類など)を事前にチェックリスト形式で確認しておくと、うっかり忘れが防げます。
まとめ
旧パスポートの提示は、原則として必要ですが、どうしても持参できない場合は、事情説明書の提出などで柔軟に対応してもらえることがあります。ただし、各自治体の対応方針には違いがあるため、交付予定の窓口へ事前に相談することが重要です。手元に旧パスポートがない場合も、慌てず冷静に準備しておきましょう。


コメント