なぜ古いバスがバスオタクに人気?レトロ車両が愛され続ける理由とその魅力

バス、タクシー

バス好き、いわゆる“バスオタ”たちの間では、最新鋭のバスよりも1980〜2000年代に活躍した古いバス、特にブルーリボンのようなツーステップバスに強い人気があります。本記事では、なぜこうした古いバスがファンの心を掴み続けているのか、その魅力と背景を解説していきます。

レトロ感と時代を超えた魅力

古いバスには、今の車両にはないデザインやエンジン音、そして“味”があります。特に1980年代〜90年代に製造された車両は、直線的な外観や重厚な乗り心地が特徴で、懐かしさやノスタルジーを感じるファンも多いです。

たとえば、日野の「ブルーリボン」やいすゞの「キュービック」などは、その独特なフォルムとディーゼル音が人気の理由として挙げられます。

「現役引退」目前の希少性が魅力

全国的にバリアフリー化が進み、ツーステップバスは年々数を減らしています。その希少性が「今のうちに見ておきたい」「写真に収めたい」というバスオタの気持ちを掻き立てます。

実際、地方路線では現在でもわずかに残るツーステップ車があり、マニアたちはそれを目当てに遠征することも珍しくありません。

独特なエンジン音と機械的な操作性

古いバスは、今の低騒音・自動化されたバスと違い、エンジン音や変速ショックが大きいのが特徴です。これが「乗って楽しい」「聞いて心地よい」と一部のファンには高評価です。

とくに直結ミッションの独特なシフトショックや、排気ブレーキの音などは、現行車では体験できない“バスらしさ”を味わえる要素となっています。

個性的な外観とインテリア

古いバスの車内は、今のような統一感ある量産デザインとは違い、運行会社や時代ごとに多様な意匠が見られました。天井の広告枠、独立型の運賃表示器、木目調の壁パネルなど、それぞれに“当時の美意識”が感じられます。

また、塗装も会社ごとにカラフルで、地域色豊かなデザインが多かったため、コレクター心をくすぐります。

なぜ現行型のエルガには人気がないのか

エルガなど現行のバスは、安全性やバリアフリーに配慮された設計で、性能的には優れているものの、「個性が感じられない」「どこも似たような見た目」という声も。

また、エンジン音が静かでスムーズすぎるがゆえに“機械感”が乏しく、バスオタ的な“味わい”に欠けるとされがちです。

まとめ:古いバスは“動く文化財”としての魅力を持つ

古いバスが人気な理由は、単なる懐かしさだけでなく、機械としての魅力・多様性・時代背景といった複合的な要素が詰まっているからです。

現行車と比較すると見劣りする部分もありますが、古いバスにはそれを補って余りある「物語」があります。まさに、走る博物館と呼ぶにふさわしい存在と言えるでしょう。

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