北海道の鉄道旅には、車窓からの風景だけでなく、駅そのものやその周辺にも魅力があふれています。この記事では、鉄道を利用して観光する際にぜひ立ち寄りたい、駅周辺の景色がとても美しいと評判の北海道の駅を厳選して紹介します。
小幌駅(函館本線)|秘境駅からの絶景
「日本一の秘境駅」とも称される小幌駅は、山と海に挟まれた断崖にある無人駅です。アクセスは限定されますが、到着すると目の前に広がる太平洋と断崖のコントラストはまさに圧巻。
駅周辺には人工物がほとんどなく、静寂と自然の迫力を同時に味わえます。自然と一体になれる体験を求めている方におすすめのスポットです。
増毛駅(留萌本線・2023年廃止)|駅舎と日本海のノスタルジー
かつての終着駅・増毛駅は2023年に廃止されましたが、駅舎は観光施設として保存され、今も観光客が訪れています。駅前から見渡せる日本海の眺望は、夕暮れ時に特に美しく、旅情を誘います。
増毛駅跡を訪れた人の多くが「映画のワンシーンのようだった」と語る、記憶に残る駅です。
知床斜里駅(釧網本線)|世界自然遺産への玄関口
世界自然遺産・知床へのアクセス駅である知床斜里駅は、海・山・川すべてがそろう絶景駅です。駅前から見える斜里岳の姿や、少し歩けばオホーツク海の水平線も。
夏には知床五湖やウトロへの観光の起点としても人気で、大自然の表情豊かな風景が迎えてくれます。
南小樽駅(函館本線)|坂の街と海の眺望
南小樽駅は小樽の中心街から少し離れた場所にある静かな駅。ホームからは坂の町並みと海が一望でき、小樽運河や歴史的建造物へのアクセスも抜群です。
特に冬の雪景色との相性が美しく、雪に包まれた静かな港町を堪能できます。
青函トンネル記念館駅(海峡線)|海底トンネルの歴史と太平洋
現在は一般列車が停車しない駅ですが、イベントや見学ツアーで訪れることが可能な「海底駅」。ここではトンネルの構造や掘削の歴史を学べるほか、本州と北海道をつなぐ大事業のスケールも体感できます。
周辺は標高の高い地形にあり、津軽海峡を一望する展望台も整備されています。
まとめ|鉄道旅を特別にする景色の駅を巡ろう
北海道には、ただ通過するだけではもったいない、景色を楽しめる駅が多数存在します。海・山・歴史・自然、それぞれの魅力が交錯する駅を訪れることで、鉄道の旅が一層思い出深いものになるでしょう。
ぜひ次の旅では、紹介した駅の中からいくつかを選び、列車から降りて周囲をじっくり味わってみてください。


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