海外旅行に出かける際、航空会社が指定する機内持ち込みサイズに対して「数センチのオーバーは大丈夫なのか?」という疑問を持つ方は少なくありません。実際には、対応は航空会社や空港職員の判断により異なりますが、一定の傾向や注意点があります。
航空会社が定める機内持ち込みサイズの基準
多くのLCC(格安航空会社)では、機内持ち込みサイズを厳密にチェックする傾向があります。たとえば「40×30×10cm」と指定されている場合、それを1cmでも超えれば超過扱いになる可能性があります。
一方、フルサービスキャリアでは多少の柔軟性を持つところもあり、数センチ程度のオーバーであれば許容されることもあります。
実例:サイズオーバーが許容されたケース
日本からヨーロッパへ渡航する利用者が「高さ13cmのバッグ(3cmオーバー)」を持ち込んだ際、JALでは問題なく通過できたが、別の格安航空会社では追加料金(約3,000円)を取られたというケースがあります。
このように、サイズオーバーの扱いは航空会社のポリシーと現場判断に大きく左右されます。
サイズ測定のポイントは“突起物”と“形状”
バッグのサイズを測る際は、本体だけでなく取っ手やポケット、車輪も含めた最大寸法で判断されます。特にキャリーケースでは、見た目より大きくカウントされることが多いため注意が必要です。
また、布製のバッグなど「多少押し込める柔軟性のある形状」のものは、測定ゲージに入ればOKとなることもあります。
荷物のサイズ超過によるリスクと対応策
- 超過料金を支払うリスク
- 搭乗ゲートで手荷物預け入れを指示されることがある
- 混雑時はより厳しくチェックされる可能性が高まる
これを避けるには、事前に公式ゲージサイズを確認し、少し余裕を持ったバッグを選ぶのが安全です。
航空会社ごとの対応の違いに注意
一部のLCCでは、明確に「1cmのオーバーも不可」と公式サイトに記載されています。たとえば。
- ライアンエアー:40×20×25cm
- Wizz Air:40×30×20cm
- ピーチ・アビエーション:40×30×20cm
このように、航空会社によってサイズも異なるため、路線や乗り換えに合わせた確認が不可欠です。
まとめ:数センチのオーバーは“運次第”でなく“準備次第”
結論として、数センチのサイズオーバーが認められるかは、航空会社・便の混雑状況・地上スタッフの判断により変わります。しかし、ルール上はNGであることを念頭に置き、確実に通過できるバッグを用意しておくのが安心です。
機内持ち込み手荷物のサイズ制限は、旅のスムーズさに直結するポイント。正確な情報と準備で、余計なトラブルを回避しましょう。


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