海外のホテルに宿泊する際、メールで届く事前チェックイン依頼にクレジットカード番号やパスポート画像を求められるケースが増えています。しかし、これらの情報は個人情報の中でも特に重要であり、安易に提出してしまうと詐欺や個人情報の流出につながるリスクがあります。今回は、安全にオンラインチェックインを行うためのポイントをわかりやすく解説します。
なぜパスポート画像やカード情報を要求されるのか
ホテル側が事前にパスポート情報やカード情報を求める理由には、本人確認とデポジット確保の2点があります。特に海外ではチェックイン時の混雑回避のため、チェックイン前に必要情報をオンラインで済ませる傾向が強まっています。
例えば、ヨーロッパの中級以上のホテルや米国のビジネスホテルチェーンでは、公式サイトや公式アプリを通じたオンラインチェックインが一般化しています。
正当なホテルからの依頼かを見分けるポイント
本物の依頼かどうかを見極めるには、以下の点をチェックしてください。
- 送信元のメールアドレスがホテルの公式ドメイン（例：@marriott.comなど）である
- リンク先がHTTPSで始まり、安全なSSL通信が使用されている
- 予約時に使用した公式予約サイト・旅行会社と一致している
不自然な日本語や怪しいURL（例：www.hotel-checkin-info.ruなど）が含まれている場合は注意が必要です。
フィッシング詐欺の代表的な例と見分け方
過去には、以下のような偽メールがフィッシング詐欺として報告されています。
- 「COVID-19対策のためパスポートとクレカの画像を送ってください」
- 「今すぐこちらのリンクからチェックインしてください」などと急かす文言
こうしたメールは、公式の連絡であるように装って情報を盗み取る目的で作られています。必ずホテル公式サイトやアプリからログインして確認しましょう。
安全に提出する方法と代替策
提出が避けられない場合は、次のような対策を取りましょう。
- ホテルの公式予約サイトやアプリ上で提出する
- パスポートの番号部分にモザイクを入れる（氏名・顔写真のみで足りる場合）
- クレジットカードは裏面のCVVコードを隠す
また、ホテルへ直接電話やメールで確認を取ることも有効です。特にリンク付きのメールが届いた場合は、ホテルの公式連絡先から確認を。
渡航前に準備しておくべきセキュリティ対策
海外旅行前には以下の点も意識しましょう。
- 専用のデジタルウォレットや使い捨てカードを使用
- パスポート画像は暗号化されたクラウドに保存
- VPNを使用し、安全なネット環境で情報送信する
また、フィッシング対策ソフトや二段階認証の設定も有効です。
まとめ：情報提出は「安全確認のあと」が鉄則
パスポート画像やクレジットカード情報は、非常にセンシティブな情報です。ホテルからのメールが公式なものかどうかを必ず確認し、不安な場合はホテルへ直接連絡しましょう。
公式ルートから安全に情報を提出すれば、スムーズに海外ホテルを利用でき、旅先でのトラブルも防げます。慎重かつ安心な旅行準備を心がけましょう。
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