1982年2月9日、JAL350便羽田沖墜落事故では、片桐機長が240km/h(130ノット)飛行中に自動操縦を解除し、操縦桿を前に倒し続け、さらに逆噴射を行ったという異常な操作が発生しました。本記事では、①②が機体に与える影響と、③逆噴射が行われた段階について、専門的視点で丁寧に解説します。
①240km/hでの自動操縦解除後に操縦桿を前に倒すとどうなる?
自動操縦解除により、機体は操縦桿の入力を直接反映する状態になります。そのまま前に倒すとピッチダウン(機首が下がる)方向に傾き、高度を急速に失い、降下姿勢に陥るリスクがあります。
この状態が続くと飛行経路が制御不能になり、最悪の場合は海面などへの制動不能な墜落につながります。実際、片桐機長は自動操縦解除後に操縦桿を前に倒し続け、機首が急激に下がったとされます:contentReference[oaicite:0]{index=0}。
②自動操縦解除+操縦桿前倒しを続けるとどうなる?
解除された状態で操縦桿を押し続けると、フラップ角度や低速飛行時の姿勢制御が崩れ、急降下・加速→失速回避不能な状態へ突入します。
片桐機長はまさにこの操作をし続け、通常ではあり得ない急激なピッチ変化と降下を誘発しました:contentReference[oaicite:1]{index=1}。
③逆噴射はどの段階で実行された?
片桐機長はさらに、第2・第3エンジンで逆噴射レバーを操作し、推力を逆方向に切り替えました。これは通常、着陸後の減速用途としてのみ使用される機構ですが、飛行中に使うと空力的に急激に高度を失わせる非常に危険な操作です。
逆噴射は自動操縦解除+操縦桿前倒しの約1秒後に行われ、事故の致命的連鎖の一部となりました:contentReference[oaicite:2]{index=2}。
実例で知る“異常操作”の深刻さ
360km/h超から着地する過程で、このような制御不能なピッチダウンと逆推力は、わずか数秒で海面接触を招く致命的行為です。
実際、JAL350便は自動操縦解除から約6秒後に操縦桿を押され、さらに逆噴射され、着水のわずか1秒前に衝突が始まりました:contentReference[oaicite:3]{index=3}。
機長操作→墜落までの時系列
| 操作 | 影響 |
|---|---|
| 08:44:01 自動操縦解除・操縦桿前倒し | 急ピッチダウン開始 |
| 08:44:02 第2・3エンジン逆噴射実行 | 急激な高度喪失を加速 |
| 08:44:07 海面に衝突 | 墜落—復旧不能状態 |
まとめ:①②③の連鎖は“制御放棄”に等しい
①自動操縦解除+操縦桿前倒し=高度維持不能→急降下
②これを継続すると機体は墜落コースへ突入
③逆噴射は降下を加速させる非常に危険な操作
これらの一連操作は、事故調査報告でも「精神状態の著しい変調」による異常な意図操作と評価されたもので、短時間で機体を墜落へ誘った致命的誤操作と言えます。


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