神奈川・静岡の山間部を貫く新東名未開通区間は、地質・湧水など難工事が続いていましたが、橋梁・トンネルの進捗が進み、ついに“全線開通”を見据える段階へと移行しています。
最後の25km区間が難工事の舞台
開通を残す唯一の区間は、新秦野IC~新御殿場IC間の約25kmで、その一部は山北町にまたがる箇所です:contentReference[oaicite:0]{index=0}。
丹沢山系の急峻地形と断層破砕帯を抜けるこのルートは、31本の橋・14本のトンネルといった大工事が集中しており、当初の2023年度全線開通予定から大幅に延びています:contentReference[oaicite:1]{index=1}。
最大の難所「高松トンネル」の実情
最も難航しているのが松田町~山北町にまたがる高松トンネル(上り約2 850m/下り約2 860m)です。
脆弱な地山や断層破砕帯に加え、毎分2t以上の湧水があり、掘削面の崩落も多発。これらへの対策として、専門家の意見を取り入れながら慎重な工事が続けられています:contentReference[oaicite:2]{index=2}。
“地質がヤバイ渓谷”を越える巨大橋の進展
高松トンネルの東側、河内川峡谷をまたぐ「中津川橋」「河内川橋」など巨大橋も進捗。
対象の河内川橋は上下線合計約1.4km、高さ125m、日本最大級のバランスドアーチ橋として建設中で、既にアーチ部分がつながるなど完成に迫っています:contentReference[oaicite:3]{index=3}。
最新の進捗と全線開通の見通し
NEXCO中日本によると、本線の用地取得・杭設置・工事着手はほぼ完了しており、主要構造物の掘削や架設が着実に進んでいます:contentReference[oaicite:4]{index=4}。
その結果、公式な全線開通見通しは2027年度となっており、現時点で延長の具体的なタイムライン変更は伝えられていません:contentReference[oaicite:5]{index=5}。
施工現場の「進め方がわからない」噂は本当?
確かに高松トンネルの難地盤は施工チームにとって難問でしたが、専門家の助言と段階的施工で対応。”どう進めるかわからない”という程の混乱ではなく、むしろ”慎重に地質を確認しながら進めている”のが現状です:contentReference[oaicite:6]{index=6}。
途方に暮れて数十年待たされるという話は誇張で、事実としては「安全第一で、計画内に整備中」と言えます。
全線開通でどう変わる?具体的メリット
全通後は、海老名南JCT~豊田東JCT間が直結。東名混雑の秦野中井付近の緩和や、移動時間の短縮が見込まれ、レジャー・物流ルートの円滑化に貢献します:contentReference[oaicite:7]{index=7}。
交通分散による周辺渋滞軽減、快適な100km/h〜120km/h区間の拡大といった利用者メリットも大きいでしょう。
まとめ:10年待ちは誤情報、安全な開通を優先
現在、新東名最後の25kmは“地質難工事ゾーン”として注意深く施工されている状況です。
2027年度の開通予定は公式発表。現場は途方に暮れるほどの混乱ではなく、「慎重かつ段階的に進める」フェーズにあります。
“あと10年”というのは過剰な悲観ですが、全力で整備が進むこの区間は、むしろ“あと数年”で恩恵が訪れる段階です。
まとめ
・未開通区間は新秦野~新御殿場の約25km、山北町含む。
・最大の難所・高松トンネルは地盤・湧水への慎重工事で進行中。
・巨大橋梁も架設が進み、地元インフラ期待が高まる。
・2027年度の全線開通見通しは現時点で変わらず。
・“10年待ち”は誤情報。安全重視の進行で、あと数年後に全通の見込み。

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