ヨーロッパの鉄道検札制度とは?警察との関係や乗車券確認の仕組みを詳しく解説

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ヨーロッパの鉄道を利用すると、日本のような自動改札機が存在しないことに驚く方も多いでしょう。その代わりに導入されているのが「抜き打ち検札」です。この記事では、ヨーロッパの検札制度の仕組みや担当する職員の権限、警察との関係性について詳しく解説します。

ヨーロッパの改札事情:なぜ改札がないのか?

多くのヨーロッパ諸国では、駅に改札が存在しないオープンアクセス方式が採用されています。これは乗客の自由な動線を重視し、混雑や行列を避ける目的もあります。

乗車券は自己責任で所持し、ランダムに現れる検札員が車内で確認を行うというシステムです。この方式はフランス、ドイツ、オーストリア、スイス、イタリア、スペインなど主要国で一般的です。

検札員とは誰か?どんな役職?

検札業務を行うのは、鉄道会社が雇用する専属職員です。制服を着用しており、乗客に対し乗車券やパスの提示を求めることができます。

たとえば、ドイツ鉄道(DB)の検札員は「Zugbegleiter(車掌)」と呼ばれ、運行業務の一環として検札を担当します。スイスではSBB、オーストリアではÖBBなどの正規職員が対応します。

警察との関係はあるのか?

基本的に検札員は警察ではありません。そのため逮捕権や捜査権は持ちませんが、無賃乗車(不正乗車)に対しては罰金をその場で課すことができます。

乗客が支払いを拒否した場合や暴言・暴力などが発生した際は、鉄道警察または地元の警察当局に通報されることがあります。このように連携は存在しますが、検札員自体が警察権を持つわけではありません。

不正乗車のリスクと対応

ヨーロッパでは不正乗車が発覚すると、その場で高額な罰金が科せられることがあります。ドイツでは通常60ユーロ以上、フランスでは50〜150ユーロ前後です。

さらに罰金支払いを拒否した場合や、パスポートを提示できない場合は、警察に引き渡される可能性があります。したがって、短距離であっても正規の切符や乗車パスの購入は必須です。

実際の検札体験例

たとえば、スイス鉄道(SBB)では通勤時間帯でも抜き打ちで検札が入ることが多く、乗客全員に声をかけて確認を行うケースもあります。

イタリアでは高速列車のFrecciarossaでは座席指定と合わせて検札が行われ、チケットのQRコードをスマートフォンで提示するだけでOKな場合もあります。

まとめ:ヨーロッパの検札制度を正しく理解して安心旅行を

ヨーロッパの鉄道は、自由度の高い設計と信頼に基づいた運用がなされています。しかし、自由には責任が伴います。検札員は警察ではないものの、不正が発覚した場合は罰則が厳しく、現地警察とも連携する可能性があります。

安心して旅行を楽しむためにも、乗車券やパスは必ず事前に購入し、検札の際は落ち着いて対応しましょう。

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