航空会社乗務員がビザなしで日本に入国?クルーパスの仕組みと国内移動のルール

飛行機、空港

日本のビザが免除されていない国籍でも、航空会社のパイロットや客室乗務員は、特別な「クルーパス」で短期入国し、指定空港間での国内移動が認められることがあります。本記事はその仕組みや留意点を整理し、疑問を解決する内容になっています。

クルーパス(Crew Shore Pass)とは何か?

クルーパスは、航空会社の乗務員が業務中に必要な日本国内の滞在をカバーするため、ビザなしで最大7日間滞在できる制度です。パスポートに添付されたスタンプやQRコードを見せるだけで、通常の入国審査をパスできます :contentReference[oaicite:0]{index=0}。

ただし、これは「乗務専用」であり、一般観光とは別ルールです。

乗務員としての入国で国内移動は自由なの?

クルーパスによる入国では、乗務員は到着空港所在都道府県内での待機や、次便への搭乗準備などを目的とした移動が可能ですが、観光や自由行動を目的とした移動は原則許可されていません :contentReference[oaicite:1]{index=1}。

したがって、成田⇒羽田⇒中国空港といった「常務スケジュール」での移動は問題ない傾向にありますが、東京で休暇を取るような行為はクルーパスの趣旨に反するリスクがあります。

クルーパスは全航空会社で共通?申請方法は?

クルーパスは、国際基準に従って、航空会社が空港当局に申請・手配します。入国時には会社がまとめて提出し、乗務員は提示するのみで、個人でビザを取得する必要はありません :contentReference[oaicite:2]{index=2}。

通常、便ごとに必要枠が決められており、乗務スケジュールに合わせて一括管理されます。

クルーパスに制限や注意点はある?

クルーパスでは、国内観光や私用の寄り道は原則NGとされています。出入国記録は国交省データベースに記録され、目的を逸脱した行動は管理対象となる可能性もあります。

また、許可期間を超える滞在や業務外活動は、再入国拒否やクルーパス廃止のリスクがあり、慎重な行動が求められます。

まとめ:乗務スケジュールならビザ不要だが自由移動は制限あり

航空会社の乗務員であれば、クルーパスを通じて短期滞在が可能ですが、その行動はあくまで業務に限定されます。

東京〜地方間の業務移動は問題ありませんが、ビザなしで自由に数日間滞在するのは制度趣旨に反します。観光目的での滞在は、通常のビザまたは免除対象国を利用するのが基本です。

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