元JR東日本107系を上信電鉄に譲渡し、700形として運行されている車両。トイレ付き編成だった107系ですが、譲渡後に「機器室」として封鎖された箇所にはどんな機器が設置されているのでしょうか?本記事ではその謎を解きながら、ワンマン化改造の内容も含めて詳しくご紹介します。
なぜトイレは機器室になったの?
107系時代に車端部にトイレが装備されていた車両ですが、上信電鉄では自社で汚物処理ができないため使用せず、そのスペースを機器室として封鎖しています :contentReference[oaicite:0]{index=0}。
扉には「機器室」と明記され、室内は旧トイレのまま区画して閉鎖されているとの報告もあります :contentReference[oaicite:1]{index=1}。
中身には何があるの?具体的な構造は?
実際には大型機器は搭載されておらず、トイレ室をそのまま閉鎖して機器室ラベルを貼っただけという見方が一般的です :contentReference[oaicite:2]{index=2}。
つまり、特別な機器を詰め込んだわけではなく、汚物処理施設がないという実情から、スペース活用せずに機器室として保存している状態です。
ワンマン運転仕様車への改造内容
上信電鉄では700形をワンマン運転対応とするため、大きく改造を実施。
- 運転台後部に運賃箱や乗車整理券発行機を設置
- 車内中央や運転席後ろに液晶次駅案内ディスプレイを新設
- 外観では前面スカートや無線アンテナ、密着自動連結器などを装着 :contentReference[oaicite:3]{index=3}。
機器室内にこうした電子機器が入っているわけではなく、全て運転関連機器は運賃箱周辺や車内に配置されています。
乗客の視点から見た“機器室”の存在意義
X(旧Twitter)などでは、「クロスシート席の目の前に“元トイレの機器室”がある」というコメントもあり、座席配置に独特のアクセントを与えているとの見方もあります :contentReference[oaicite:4]{index=4}。
見た目として気になるポイントですが、実質的な乗客の影響はなく、「廃止された設備の名残」としてむしろ歴史を感じさせる要素となっています。
まとめ:機器室は“使われなくなったトイレ室の名残”
上信電鉄700形の元トイレ部分は、設備面の都合から使用されずに「機器室」として区画されたまま保存されており、中身に特別な機器が入っているわけではありません。
ワンマン化に伴う改造は、主に運賃箱や案内ディスプレイなど乗務員関連機器への対応が中心で、トイレ跡の機器室部分は歴史的遺構の趣を残すものとして存在しています。


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