豪華な船旅を楽しめる日本の代表的なクルーズ船「飛鳥II」や「にっぽん丸」。フェリーには障害者割引制度が広く導入されていますが、こうしたクルーズ船にも同様の制度があるのでしょうか?本記事では、障害者の方がクルーズをより快適に楽しむための割引情報や、利用の際の注意点について詳しく紹介します。
クルーズ船における障害者割引の実態
まず結論から言うと、「飛鳥II」や「にっぽん丸」などの国内クルーズ船には、基本的に明確な障害者割引制度は設けられていません。一方で、障害のある方が安心して乗船できるよう、バリアフリー対応の客室やサポートサービスを提供していることが多いです。
例えば、「にっぽん丸」では一部バリアフリー客室を用意しており、車椅子の方でも快適に過ごせるよう配慮されています。ただし割引制度として明記されているものは少なく、事前に個別相談が必要となります。
フェリーとの違いに注意
フェリー(長距離フェリーなど)では、身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳などの提示により、運賃が半額になる割引が全国的に広く導入されています。
これは公共交通機関としての役割を果たしていることが背景にあり、旅客法に基づいた制度として根拠があります。しかし、観光型のクルーズ船は一般の旅行商品に分類されるため、公共料金とは異なる運用がされています。
割引はなくても受けられるサポートとは
割引がなくても、多くのクルーズ船では障害者向けの配慮がなされています。例えば。
- エレベーターによる客室アクセス
- 車椅子対応のトイレやシャワールーム
- 客室までのスタッフによる案内
また、飛鳥IIでは事前申告により、必要なサポート体制を整えてくれる体制があります。予約時にしっかりと要望を伝えることが、安心して旅を楽しむコツです。
実例:障害者でも参加しやすかったクルーズ体験
視覚障害を持つ方が、2023年に参加した飛鳥IIのクルーズでは、スタッフによる寄港地ツアーのサポートや、点字メニューの用意など、個別対応が評価されていました。
また、聴覚障害者のグループがにっぽん丸に乗船した際には、事前に通訳者が同伴する旨を伝えることで、スムーズに船内アクティビティを楽しめたという報告もあります。
利用前のチェックリスト
- 公式サイトや旅行会社経由で「バリアフリー対応」の有無を確認
- 割引制度は個別相談が基本なので、電話やメールで確認
- サポートが必要な場合は予約時に必ず明記
- 万一に備え、緊急連絡先や医療情報の持参も忘れずに
旅行会社によっては、障害者向けのパッケージツアーを取り扱っている場合もあるため、JTBやHISなどで相談するのもおすすめです。
まとめ:クルーズも事前の相談がカギ
フェリーとは異なり、飛鳥IIやにっぽん丸には障害者割引が一般化されているわけではありませんが、事前相談により柔軟な対応を受けられることが多いのが特徴です。
安心してクルーズを楽しむためには、障害の状況や必要な支援を予約時にきちんと伝えることが何より大切です。割引以上の価値ある旅の体験を得るために、準備をしっかり整えてから臨みましょう。


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