フェリーに車両を載せる際、貨物車と乗用車で大きく料金が異なることに驚く方も多いのではないでしょうか。特に空車であっても、貨物車は乗用車の2倍〜3倍程度の料金がかかるケースがあります。この記事では、その料金差の背景や理由について詳しく解説します。
フェリー運賃の基本構造
フェリーの車両運賃は「車種」「車両の全長」「用途」によって細かく設定されています。乗用車と貨物車は、その「用途」としての分類が大きな違いです。旅客輸送が目的の乗用車と、物資を運ぶことを目的とする貨物車では、料金体系が別となっています。
この区分は、国土交通省の通達やフェリー各社の運送約款に基づいており、単なる大きさや重さではなく「車の性質・使用目的」に応じて設定されています。
貨物車が高額になる3つの主な理由
- 物流業務としての位置付け:貨物車は商業目的で使用されるケースが多く、運送業務の一部として扱われるため、フェリー会社は業務用貨物として料金を上乗せしています。
- 乗務員区分の違い:貨物車には「運転手が1名同乗」として別途料金が設定されることが一般的です。たとえ空車であっても、その枠組みに従うため料金は高くなります。
- 積載可能重量と荷役対応:貨物車は積載量が多く、船舶のバランス管理や荷役にかかる手間が大きいため、取り扱いコストが反映されています。
空車の貨物車でも高い理由
「空車なのに高いのはなぜ?」という疑問には、「形状と登録用途による区分」という答えが返ってきます。たとえば6m未満の貨物車であっても、車両登録が貨物用途であれば貨物料金が適用されます。
これは、税制や道路交通法、運送法など法的な分類にもとづいた運賃体系のため、実際の積載状態には左右されにくいという特性があります。
乗用車との料金比較の具体例
ある大手フェリー会社の例では、全長5.5mのワゴンタイプ乗用車は片道約20,000円。一方、同サイズの貨物車(空車)では約55,000円がかかることもあります。
この差は、前述した「業務用扱い」と「構造上の分類」のためであり、乗用車のように単純な旅客輸送とは異なる区分となっているからです。
料金を抑える工夫や選択肢
もし貨物車で旅行や引っ越し等の目的で利用する場合、フェリー会社に「乗用車扱いが可能か」確認することをおすすめします。一部の航路では、使用目的や積載状況によって乗用車区分での乗船が認められることもあります。
また、事前予約割引やパッケージプランを活用することで、数千円単位で費用を抑えられる場合もあります。
まとめ:貨物車料金の仕組みを知れば納得
フェリーの貨物車料金が高額なのは、「商業的運送」という性格と運送契約上の取り扱いに起因しています。たとえ空車であっても、その構造や登録用途に基づく料金体系は基本的に変わりません。
出発前に利用予定のフェリー会社に詳細を確認し、自分の車両がどの区分になるかを把握しておくことで、無駄な出費を避けることができます。適切な理解と準備が、快適な船旅につながるでしょう。


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