筑波山はつくば市だけじゃない？複数市にまたがる地形とその魅力

関東平野の北端にそびえる筑波山は、日本百名山にも数えられる茨城県の名峰です。その地形的特徴から、行政的にどの市に属するのかが気になる方も多いでしょう。本記事では、筑波山の地理的な範囲やそれぞれの市から見た魅力について詳しく解説します。

筑波山は複数の市にまたがる山

筑波山は主に「つくば市」に位置していますが、実はそれだけではありません。北側・西側の一部は「桜川市」と「石岡市」にもまたがっています。これは地図上ではっきりと確認できる事実であり、「筑波山地域ジオパーク」の資料などでも明確に示されています。

特に登山道や登山口、周辺の観光スポットを見れば、その境界がまたがっていることがわかります。

つくば市側には、筑波山神社やケーブルカー・ロープウェイの乗り場があり、最も観光地化されたエリアです。標高877mの男体山・女体山への登山ルートもつくば市から多く整備されています。

桜川市側には「筑波高原キャンプ場」などがあり、静かな裏登山ルートとして人気があります。春はカタクリの群生地が広がり、自然志向の登山者におすすめのルートです。

石岡市側は広くはありませんが、筑波山の南斜面の一部にかかっています。農地や果樹園が多く、筑波山の四季を遠景で楽しめるスポットも豊富です。

「筑波山地域ジオパーク」の地図や解説を見ると、地質学的・文化的に複数の自治体にまたがっていることが明示されています。これにより、観光資源や保全活動が市域を越えて協力して行われていることがわかります。

筑波山地域ジオパーク公式サイトでは、ジオサイトやトレイルマップのダウンロードも可能です。

車でアクセスする際には、どの市のルートを通るかで所要時間や渋滞状況も変わります。例えば、観光シーズンのつくば市側は混雑しやすいため、裏手の桜川市から入るルートは静かで穴場です。

また、登山計画を立てる際も、複数市にまたがっていることを念頭におくと便利です。例えば登りはつくば市側、下山は桜川市側というような周回コースも可能です。

筑波山は、つくば市だけでなく桜川市・石岡市にもまたがる山であり、それぞれの市から異なる表情を見せてくれます。ジオパークという視点を交えて地形や文化を楽しめば、より深く筑波山を体感できるはずです。

これから筑波山を訪れる方は、どの市からアクセスするかも視野に入れて計画を立てると、旅の満足度がさらに高まるでしょう。