高速バスにマイクロバスは使われる?運行事例と選ばれる理由を解説

バス、タクシー

高速バスといえば大型バスが一般的なイメージですが、実は一部ではマイクロバスサイズの車両が使用されるケースも存在します。この記事では、マイクロバスによる高速バス運行の事例と背景を解説し、小型車両が選ばれる理由や特徴も併せて紹介します。

マイクロバスでの高速バス運行事例

日本各地で見られるマイクロバスの高速バス運用は、主にローカル路線や利用者の少ない時間帯、路線の開業初期などで採用されています。

例えば、長崎県対馬市では対馬空港~厳原間の連絡バスで日野リエッセなどのマイクロバスが高速道路を経由して走行。都市間高速バスでも小型バスによる実証実験や地域バス代替の例が見られます。

なぜマイクロバスを使うのか?

最大の理由は「運行コストの削減」です。乗車率の低い区間や時間帯で大型バスを走らせるのは非効率で、燃料費や維持費がかさみます。

マイクロバスは軽量で燃費が良く、ドライバーの負担も比較的軽いため、地方や小規模事業者では選択肢として有力です。

乗車定員と設備の違い

一般的なマイクロバスの定員は20名前後で、リクライニングシートやトイレ設備は原則ありません。

高速バスとして使用される場合も、短距離や時間の短い路線での活用が多く、都市間を結ぶ長距離バスには向かない傾向があります。

実際の利用者の声と評価

実際にマイクロバスの高速路線に乗車した方の声として、「車内が静かで快適だった」「小回りが利いて早く目的地に着けた」といった意見がある一方、「シート間隔が狭くてやや窮屈」「トイレがないのは不安」といったマイナスの声もあります。

特に観光バスを兼ねたタイプや貸切仕様を転用した路線では、座席構成や乗降方法に注意が必要です。

マイクロバス運行に関する法規制や条件

高速道路を走行するバスは国土交通省の規定に適合する必要があります。マイクロバスでも一定の安全装備(ABS、シートベルトなど)や点検・整備記録の管理が義務付けられています。

また、道路運送法上は「一般乗合旅客自動車運送事業」としての登録が必要で、地域の許認可状況によっても運行可否が左右されます。

まとめ:マイクロバスの高速バス運用は「選ばれた場面」で活躍

マイクロバスを使用した高速バス運行は、主に「利用者数の少ない短距離路線」や「地方の補完交通」として機能しています。

快適性や設備面では限界もありますが、効率的で柔軟な輸送を実現できる手段として、今後さらに注目される可能性があります。

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