中国での観光をより自由に楽しみたいと考えたとき、レンタカーでの移動は魅力的な選択肢の一つです。しかし、外国人が中国でレンタカーを使って各地を自由に移動するには、いくつかの制約や手続きがあることを知っておく必要があります。この記事では、中国でのレンタカー利用に関する基本情報から、実際の注意点まで詳しく解説します。
外国人が中国で運転するには中国運転免許が必要
中国では国際運転免許証が使えません。つまり、外国人観光客が現地で運転するには、中国国内で正式に有効な運転免許証が必要です。
一部の都市では、短期滞在者向けに「臨時運転許可証(Temporary Driving Permit)」を発行しています。これにより、最大3か月間程度、レンタカーで運転が可能になります。ただし、申請手続きは現地の公安交通管理局(交警)で行う必要があり、手間や時間がかかることが多いです。
臨時運転許可証の取得方法と条件
臨時運転許可証を取得するには、以下の書類を用意する必要があります。
- パスポートとビザ(滞在許可)
- 母国の有効な運転免許証
- 免許証の中国語翻訳文書(公証済)
- 健康診断書(公安指定の病院で受診)
- 顔写真(規格あり)
申請は都市ごとに異なりますが、北京市や上海市、広州市などの大都市であれば対応可能な場所が多く、レンタカー会社でもサポートしている場合があります。
中国でのレンタカー利用における制限
たとえ運転許可が取得できたとしても、いくつかの注意点があります。
- 高速道路の一部区間が外国人に制限されている
- ナビや標識がすべて中国語であるため道に迷いやすい
- 交通ルールや運転マナーが日本と大きく異なる
また、都市部ではナンバープレートによる通行規制があり、曜日ごとに特定の車両が通行禁止となるケースもあります。
観光客におすすめの移動手段
中国国内を旅行する観光客にとって、レンタカーよりも以下の方法が現実的で安心です。
- 高速鉄道(中国高速鉄道網は非常に発達しており、主要都市を網羅)
- 都市内の地下鉄・バス
- 配車アプリ(滴滴出行などのタクシー配車サービス)
- 専用ツアーや現地ドライバー付きチャーターサービス
これらの手段を使えば、言語の壁や交通ルールの違いを気にせずに移動が可能です。
実例:上海から蘇州への日帰り旅行の場合
例えば上海から蘇州への日帰り旅行を考えた場合、高速鉄道なら片道約30分、料金は50元(約1,000円)程度です。快適で時間に正確、かつ予約もスマホアプリで簡単にできます。これに対してレンタカーでの移動は、免許証の取得やナビの問題、渋滞などのリスクを伴います。
まとめ:中国でのレンタカーは上級者向け。観光客には公共交通機関がおすすめ
中国で外国人が自由にレンタカーで移動することは「不可能ではない」が「ハードルが高い」のが現実です。短期滞在の旅行者であれば、手間やリスクを避け、公共交通機関や配車アプリを活用するのが賢明な選択です。
どうしても自分で運転したい場合は、事前に中国語対応のサポートがあるレンタカー会社を選び、滞在都市での規制や交通事情をよく調べた上で計画を立てることをおすすめします。


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