グローバルに使われているチャットアプリ「WhatsApp」では、実際に住んでいる国とは異なる国番号の電話番号を使っているユーザーも珍しくありません。この記事では、その仕組みや背景について詳しく解説します。
WhatsAppは電話番号に紐づいたアカウント
WhatsAppのアカウントは基本的に電話番号で作成・認証されます。これはSMSを使ったワンタイムパスワード(OTP)によって認証が行われるためです。
つまり、初回認証時に有効な電話番号であれば、現在住んでいる国と一致している必要はありません。たとえば、日本に住んでいても、アメリカで取得した番号を使ってそのまま利用し続けることができます。
番号変更しない理由:利便性と継続性
長く使っている番号をそのまま使い続ける人が多いのは、以下のような理由からです。
- 知人や取引先との連絡がスムーズ
- 2段階認証など他サービスとの連携がある
- 番号変更に伴う通知や再登録が面倒
実例として、ある留学生は母国ブラジルの番号を使い続けて日本に住んでいます。理由は、母国との連絡がメインであり、日本の番号は一時的な滞在用とのこと。
海外SIMでもWhatsAppは問題なく使える
たとえ現地のSIMカードに差し替えても、WhatsAppは以前の電話番号に紐づいたまま使えます。これは、番号変更をしない限り、アプリがその情報を保持し続ける仕組みだからです。
たとえば、イギリスで取得した番号でアカウントを作成し、スペインのSIMを挿しても、WhatsAppの番号は変わらず使えます。
実際に起こる誤解と注意点
一部のユーザーは「違う国の番号を使っている=なりすまし?」と不安になることもあります。しかし、それは仕様上よくあることで、不正とは限りません。
ただし、やり取りの相手が不審だったり、連絡内容に違和感がある場合は、念のためブロックや通報機能を使って安全を確保しましょう。
番号変更はどうすればいい?
WhatsApp内の設定から「アカウント」→「番号変更」で、新しい番号への移行が可能です。履歴や連絡先を保持したまま変更できるので、長期移住や番号失効の際はおすすめです。
注意点として、新番号のSMS受信が必要なため、SIMや受信環境を事前に整えておきましょう。
まとめ
WhatsAppは電話番号を使った認証システムにより、実際に住んでいる国と異なる国番号の番号でも問題なく使用できます。特に国際的な移動が多いユーザーには、利便性の高い仕様といえるでしょう。相手がどの国の番号を使っていても、必ずしも不自然なことではないと理解しておくと安心です。


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