東京都の人口1300万人とは？23区との違いと地域別人口の実態を解説

「東京の人口は約1300万人」とよく言われますが、この数字が示す範囲や意味について正確に理解している人は少ないかもしれません。この記事では、東京都全体の人口と23区だけの人口の違い、さらに市部や島しょ部を含めた構成をわかりやすく解説します。

東京都の人口は23区だけではない

「東京都の人口＝約1300万人」という数値は、東京都全域の人口を指しています。つまり、23区だけでなく、多摩地域（市部）や島しょ部も含めた合計です。

東京都は、特別区（23区）・市町村部（多摩地域）・島しょ部（伊豆諸島・小笠原諸島など）という構成になっています。これらすべてを合わせて、2024年現在でおおよそ1390万人前後の人口があります。

東京都の中でも、23区は最も人口密度が高く、2024年時点で約960万人が居住しています。23区は都心部に位置し、企業や商業施設が密集することから、昼間人口は1000万人を超えるとも言われています。

たとえば、世田谷区は約93万人、練馬区は約74万人と、1つの区だけでも地方の中核市に匹敵する人口を持つ地域もあります。

東京都の西部に広がる多摩地域（市部）には、立川市、八王子市、町田市などが含まれ、合計でおよそ410万人以上が暮らしています。

また、伊豆諸島や小笠原諸島などの島しょ部には数千人が居住しており、アクセスが限られているものの、東京の一部として貴重な文化・自然資源を持っています。

東京都の人口分布は非常に偏っており、23区の中でも山手線の内側は特に人口密度が高い傾向があります。逆に多摩地域や島しょ部は人口密度が低く、自然が多く残るエリアとなっています。

そのため、「東京都」とひとくくりにしても、地域によって生活環境や都市機能は大きく異なります。

東京都は日本の47都道府県のひとつでありながら、「都」として行政区分が特別な位置づけになっています。都庁が23区を直接管理しつつ、市町村部は他の都道府県と同じように「市町村」として機能しています。

このユニークな構造も、人口構成の理解に影響を与える要素となっています。

「東京の人口1300万人」と聞くと、都心のイメージだけが強調されがちですが、実際には多摩地域や島しょ部も含んだ合計値です。23区だけでも約960万人を占めていますが、東京全体の構造を知ることで、もっと深く都市の特徴を理解することができます。

東京都の人口について正しく知ることは、移住・旅行・ビジネスなどあらゆる判断にも役立ちます。