なぜ高速道路の逆走は起きるのか?事故防止のために知っておきたい原因と対策

車、高速道路

近年、高速道路での逆走事故が相次いで報道されています。「ありえない」「愉快犯か」といった声もありますが、実際には多くの逆走事例が特定の原因によって起こっています。本記事では、高速道路の逆走が発生する主な原因と背景、具体的な事例、そして私たちができる対策について解説します。

逆走の多くは高齢ドライバーの誤認識から

統計によると、高速道路で発生する逆走事故の約7割が高齢ドライバーによるものです。認知機能の低下や判断力の低下が一因とされており、「出口と入口を間違える」「ナビの案内に従いすぎて間違える」といったケースが多く報告されています。

たとえば、2023年には関東地方の高速道路で、80代のドライバーが料金所を過ぎた直後に「道を間違えた」と思いUターンし逆走。幸い事故には至らなかったものの、重大事故のリスクがあったとされています。

認知症や軽度の認知障害が影響するケースも

逆走者の中には、医師の診断を受けていないものの軽度の認知障害(MCI)や初期の認知症を疑われるケースもあります。本人は正しいと思い込んでハンドルを握っており、危険性を認識できない状況で逆走に至ることがあります。

実際の調査では、逆走者の3割程度が家族に「最近様子がおかしい」と指摘されていたことが明らかになっています。

逆走の意図的行為(愉快犯)はごく稀

一部では「愉快犯ではないか」と疑う声もありますが、警察や国土交通省の発表では、意図的に逆走したと断定されたケースは全体のごくわずかです。多くは本人の判断ミスか認知障害によるものであり、悪意のある行為とは異なります。

ただし、逃走中の車両が逆走する事例や、暴走行為の一環としての逆走が報告された例もゼロではありません。

対策としてのインフラ整備とテクノロジー活用

国土交通省やNEXCO各社では、逆走防止のために以下のような対策を進めています。

  • 逆走警告表示板の設置
  • ETCゲート付近の矢印や「進入禁止」表記の強化
  • 逆走検知センサーの導入と警告放送

さらに、ドライブレコーダーやカーナビとの連携により、逆走を音声で警告するシステムの開発も進められています。

私たちにできる予防行動

ドライバー自身が逆走のリスクを減らすために意識すべき点は以下の通りです。

  • 高速道路に乗る前に「入口」「出口」を地図で事前確認
  • 進行方向に不安を感じたら安全な場所で停車して確認
  • 高齢の家族が運転する際は同乗または定期的な運転能力のチェック

「まさか自分が逆走するなんて」と思っている人ほど注意が必要です。

まとめ:逆走事故は誰にでも起こり得る

高速道路の逆走は決して他人事ではなく、誰にでも起こりうる現象です。多くは愉快犯ではなく、認知のミスや加齢による判断力低下が原因。私たち一人ひとりが正しい知識を持ち、安全運転を意識することで、逆走事故を未然に防ぐことができます。

また、家族や周囲と協力して、高齢ドライバーの安全を見守ることも社会全体の事故防止につながります。

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