8月の海は本当に危険？安心して海水浴を楽しむための知識と準備

真夏の8月といえば海水浴シーズンのピークですが、「暑すぎて危ないのでは？」と感じる人も年々増えています。気候変動の影響で猛暑日が増える中、海を安全に楽しむにはどうすればいいのでしょうか？

8月に海へ行く人は多い？

8月は日本全国で海水浴客が最も多くなる時期です。特にお盆期間は家族連れや学生グループで賑わいます。観光協会や自治体が発表するデータでも、7〜8月の集客数が年間最多です。

たとえば湘南エリアでは、8月上旬だけで1日あたり約3万人以上が訪れる日もあるとされています。

熱中症のリスクが最も高まる時期であり、特に海岸で直射日光を浴び続けると危険です。砂浜の照り返しや風の影響で、実際の体感温度は40℃を超えることもあります。

海水温の高さも注意点です。8月中旬以降、海水温が高くなりすぎてクラゲが出現しやすくなります。特に「アンドンクラゲ」などの刺胞生物による被害が報告されています。

実際に千葉県九十九里のある海水浴場では、午後2時頃にクラゲが多く確認される傾向があり、遊泳は午前中のみに制限される日もあります。

まずは海の家を活用しましょう。日陰・シャワー・冷たい飲み物が揃っており、体調管理には最適です。

また、ポップアップテントや冷感タオル、クーラーボックスなどを持参することで、体感温度を下げることができます。

実例：ある家族連れは、午前8時〜11時のみ遊泳し、午後は海の家でのんびり過ごすスタイルで熱中症を回避していました。

「監視員常駐」「海水浴場として自治体が運営」「遊泳区分が明確にされている」といった条件の揃った海を選ぶと安心です。

具体的には、環境省の「快水浴場百選」に選ばれている海岸などは、整備・安全管理がしっかりしています。

8月の海は確かに過酷な環境になりがちですが、気温や紫外線対策・クラゲへの備え・混雑を避ける時間帯を意識すれば、安全かつ快適に楽しめます。

せっかくの夏だからこそ、正しい知識と準備で楽しい思い出を作りましょう。