片道60分の車通勤、高速70kmと下道30kmはどちらがきつい？疲労感・コスト・心理的負担を比較

毎日の車通勤において、同じ60分でも「高速道路で長距離」か「混雑した下道で短距離」かによって、体への負担やストレスは大きく異なります。本記事では、2つの通勤ルートの特徴を踏まえて、どちらがより疲れるのかを複数の視点から比較します。

移動中の身体的・精神的疲労の違い

高速道路70km・60分の通勤では、アクセル操作やブレーキ頻度が少なく、運転負荷が比較的低いのが特徴です。一定速度での巡航運転が中心となるため、長時間運転しても身体的には楽に感じられるケースが多いです。

一方、下道30km・60分の通勤では、信号や渋滞、歩行者、交差点などが頻繁に現れ、集中力の消耗が激しくなります。ブレーキ・アクセルの頻繁な操作や、停止と発進の繰り返しが多いため、距離が短くても“疲れる”と感じる人が多いです。

下道通勤は、燃費が悪くなる要因が多い一方で、高速料金がかからないという点で経済的です。しかし、低速走行やアイドリングが多いため、燃料消費は決して効率的とは言えません。

一方、高速通勤は長距離になるぶん燃費は安定しやすいですが、毎日の高速料金が固定コストとしてかかります。たとえば片道1,000円でも月20日で4万円の出費になるため、費用面のインパクトは大きめです。

高速通勤は交通の流れが安定しているため、出発時間や到着時間が読みやすく、精神的なストレスが少ない傾向があります。渋滞も下道に比べて少ないのがメリットです。

下道は信号待ちや交通状況に大きく左右されるため、同じ60分でも日によって疲労感が大きく変動します。特に雨天や事故発生時は、所要時間が大幅に延びるリスクも。

埼玉県在住の30代男性は、片道70kmの高速通勤を4年間継続。「慣れれば一番快適。運転中にラジオやオーディオブックでリラックスできる」とのこと。

一方、東京都内で下道30km通勤をしていた40代女性は、「渋滞ストレスと信号の多さで、1日終わるころにはぐったり。高速料金を払ってでも高速にすればよかった」と振り返ります。

通勤による疲労が蓄積すると、睡眠不足や腰痛、集中力の低下に繋がる恐れも。定期的なストレッチや早めの出発、ルートの見直しで身体的・心理的な負担を軽減しましょう。

また、定期的な「在宅勤務の導入」や「時差通勤」などの工夫も、働きやすさに繋がります。

・高速道路通勤は長距離でも疲れにくく、時間のブレが少ない
・下道は短距離でも操作・判断が多く疲れやすい傾向
・通勤コスト・心理的ストレス・健康面も含めて総合判断を

毎日の通勤時間が60分と同じでも、何を重視するかで選ぶべきルートは異なります。通勤の質を高め、心身の健康を守る選択をしていきましょう。