岩手県南部を中心に、家庭や農繁期のおやつとして長年親しまれてきた郷土菓子「がんづき」。黒糖の優しい甘さともっちり食感が魅力で、現代ではアレンジバリエーションも多彩になっています。
がんづきの名前の由来と歴史
「がんづき」は、丸い形にゴマがM字にあしらわれ、満月に向かって飛ぶ雁(ガン)を連想させることから「ガン=雁」「月=づき」で名づけられた郷土菓子です:contentReference[oaicite:0]{index=0}。
岩手県南部では農作業の合間や冠婚葬祭のお茶菓子にも使われ、日常のおやつとして広く定着してきました:contentReference[oaicite:1]{index=1}。
がんづきの基本的な材料と作り方
がんづきは小麦粉、砂糖(黒糖や上白糖)、卵、重曹(タンサン)やベーキングパウダー、酢と水を混ぜて蒸す蒸しパンです:contentReference[oaicite:2]{index=2}。
基本手順は、粉類をふるい、黒糖は水で溶かし冷まし、卵液と合わせてから蒸し器で20〜30分ほど蒸すだけ。ごまやくるみをトッピングすると食感と香りが豊かになります:contentReference[oaicite:3]{index=3}。
地域や家庭でのバリエーション
主なバリエーションは以下の通りです。
- 黒がんづき:黒砂糖を使った伝統的な風味。
- 白がんづき:上白糖と牛乳ベースで優しい甘さ:contentReference[oaicite:4]{index=4}。
- 醤油・味噌風味:隠し味にしょうゆや味噌を加えると、コクが増して深い味わいに:contentReference[oaicite:5]{index=5}。
また、最近では雫石の菓子工房が柑橘ジャム、黒千石大豆、カフェモカ風などの“ニュータイプがんづき”を開発し、スーパーや産直で販売されています:contentReference[oaicite:6]{index=6}。
例:オレンジがんづき
柑橘ジャムを生地に塗って蒸し上げる。爽やかな香りとしっとり感が特徴。
例:黒千石大豆がんづき
生地に黒千石大豆と隠し味の醤油を加え、豆の香ばしさを楽しめる。
家庭で作るときのコツとポイント
①粉はふるいにかけて空気を含ませる。②黒糖液はしっかり冷ましてから卵と混ぜる。③酢と重曹の反応でふんわり膨らむので、蒸し器のふたには布巾をかますと水滴が生地に落ちにくくなります:contentReference[oaicite:7]{index=7}。
ケーキ型や網の濾し器を使えば蒸気が均一に当たり、色ムラなく美しく仕上がります:contentReference[oaicite:8]{index=8}。
がんづきが愛され続ける理由
素朴な甘さともちもち食感が、子供から大人まで幅広い世代に愛されてきました。また、大豆や味噌を使った和風アレンジや洋風テイストの開発により、郷土菓子ながら進化を続けています:contentReference[oaicite:9]{index=9}。
地元の祭りやスーパー、産直などで気軽に手に入る存在でありながら、家庭ごとに違った味があるのも魅力です。
まとめ
岩手の代表的郷土菓子「がんづき」は、黒糖や酢・重曹で膨らませた蒸しパン。名前の由来は月と雁から。昔ながらの黒がんづきから白がんづき、醤油味やニュータイプなど、バリエーションも豊かです。家庭で作る際は、粉と液体の順や蒸し方に気をつけるのがポイント。ぜひ、素朴で優しい味わいを楽しんでみてください。


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