中国にも民泊はある？日本との違いや利用時の注意点を詳しく解説

旅行スタイルが多様化する中で、「ホテル以外の滞在先」として民泊が注目を集めています。日本ではAirbnbなどのサービスを通じて手軽に民泊を利用できますが、中国でも同様のサービスは存在するのでしょうか？今回は中国における民泊事情とその背景、注意点を解説します。

中国における民泊の存在と発展

中国にも民泊に相当するサービスは存在します。代表的なのが「途家（Tujia）」という中国版Airbnbのようなサービスです。都市部から観光地まで多様な物件が掲載されており、ホテルよりリーズナブルに宿泊したい旅行者に人気です。

その他、「小猪（Xiaozhu）」や「Airbnb中国版」など、複数の民泊プラットフォームが存在しています。特に大都市や観光地では広く浸透しており、宿泊スタイルの一つとして確立されています。

日本では民泊新法（住宅宿泊事業法）により厳しいルールが課せられており、年間営業日数や届出制度などが明確に定められています。一方、中国では省や都市によって異なる規制があるため、全国一律のルールがあるわけではありません。

また、日本の民泊は個人宅の一室を提供するケースが多いのに対し、中国ではマンション一棟まるごとが民泊用に運営されている例も少なくありません。運営者は法人や不動産会社であることも多く、より商業的な色合いが強いのが特徴です。

1. 実名登録が必須
中国では宿泊者の実名登録が義務付けられており、パスポートの提示やスキャンが求められます。チェックイン前にWeChatなどで写真を送るよう求められることもあります。

2. 外国人対応の可否を事前確認
一部の民泊は外国人を受け入れていない場合があります。予約時に「外宾可接待（外国人対応可能）」かどうかを必ず確認しましょう。プラットフォーム上の表示やレビューも参考になります。

上記のサービスは中国国内の決済手段（AlipayやWeChat Pay）を使えるとスムーズです。

例えば、上海で途家を利用した日本人旅行者の声では「高層マンションの一室に泊まり、景色も設備も素晴らしかった」「現地ホストがチェックインを丁寧にサポートしてくれた」といった声が聞かれます。

一方で「鍵の受け渡し方法が複雑だった」「部屋にWi-Fiがなかった」など、日本より自由度が高い反面、トラブル対応も自己責任になる点は留意すべきです。

中国にも日本のような民泊は存在し、途家や小猪などのプラットフォームを通じて予約が可能です。ただし、外国人対応の有無やチェックイン時の登録手続きなど、日本とは異なる制度・習慣があるため、事前確認が不可欠です。

うまく活用すれば、中国での滞在がより自由でリーズナブルなものになるでしょう。