日本最北端から最南端までのロングドライブは、多くのドライバーにとって一生に一度の冒険とも言える挑戦です。今回は、群馬県から鹿児島県の佐多岬までを「高速道路を極力使わない」ルートで走破する際、瀬戸内海側と日本海側のどちらを選ぶべきかという視点で解説していきます。
所要距離と時間から見た両ルートの比較
カーナビで表示される最短ルート(瀬戸内海側)はおよそ1030km、日本海側は1080kmとされています。距離の差はわずか50km程度ですが、交通状況やルートの特性が走行時間に影響を及ぼします。
実際の平均走行時間は、瀬戸内海側:約20〜24時間、日本海側:約21〜25時間。この時間は深夜出発、休憩込み、都市部の混雑次第で大きく前後します。
瀬戸内海ルートの特徴と注意点
瀬戸内海側ルートは、琵琶湖の南を通り、大阪・神戸・岡山・広島といった大都市を抜けていくルートになります。道路も整備されており、道の駅やサービスエリアも充実しています。
しかし最大の懸念点は大阪・神戸エリアの朝の通勤渋滞です。0時前後に出発すると、午前6〜8時ごろに大阪圏を通過する可能性が高く、下道では特に大きなタイムロスになります。
日本海ルートの魅力と課題
日本海側ルートは、福井・鳥取・島根を通るルートで、比較的交通量が少なく、自然豊かな景観と快適な走行を楽しめるのが魅力です。とくに夏場は海岸線ドライブが気持ちよく、観光を兼ねたルートに最適です。
一方で、道幅が狭い場所や山間部を通るルートもあり、雨天時や夜間は視界不良になる可能性も。休憩施設がやや少ないのも課題です。
出発時間と大阪圏通過のタイミングを考える
質問者のように0時前後に出発する場合、瀬戸内海側だとちょうど朝の混雑に巻き込まれる時間帯になります。これを避けるなら、日本海側ルートのほうがストレスなく進める可能性が高いです。
例えば、群馬から福井県に抜ける際は深夜でスムーズに進めるため、通勤渋滞を完全に回避したルート設計がしやすいです。
実際の走行体験例:日本海側ルート
過去に夏場の日本海ルートで佐多岬を目指したドライバーは「鳥取・島根の道は空いていて快適」「海沿いの休憩が気持ちいい」「渋滞がまったくなくて疲れにくかった」と語っています。
ただし、ナビに従いすぎると細道に迷い込むこともあるため、事前に広域地図でルート全体を確認しておくのが安全です。
まとめ:時間帯を考慮すれば日本海側が有利か
群馬から佐多岬へのロングドライブは、どちらのルートにも一長一短がありますが、通勤渋滞を避けたいという明確な目的があるなら、日本海側ルートがおすすめです。
景観・交通量・時間帯のバランスを取りながら、自分に合ったルートで無理のない旅を楽しんでください。


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