動物園でライオンやトラといった猛獣を見ることはあっても、シマウマは意外と目にする機会が少ないと感じたことはありませんか?シマウマはその特徴的な縞模様から子どもたちにも人気の動物ですが、実際にはサファリ形式の施設で見かけることが多く、一般的な動物園ではあまり見かけません。この記事では、その理由や背景について詳しく解説します。
シマウマの習性と飼育の難しさ
シマウマは一見おとなしい草食動物に見えますが、実際は非常に神経質で警戒心が強く、気性も荒い一面を持っています。驚いたり、ストレスを感じたりすると激しく走り回ったり、他の動物や人に蹴りを入れたりすることがあります。
また、馬のように調教が難しく、人に慣れにくい特性があるため、小さなケージや狭い展示スペースではトラブルになりやすいと言われています。このような性質から、屋内型展示やケージ越しの展示に向いていないと判断され、飼育が敬遠されがちです。
飼育施設に求められる条件
シマウマを安全に飼育・展示するためには、十分な運動スペースと視界の確保が必要です。そのため、サファリ形式の動物園や広大な放飼場を持つ施設での飼育が一般的です。
たとえば、富士サファリパークやアフリカンサファリ(大分)などでは、シマウマが群れで自然に近い形で展示されています。こうした施設では、ストレスの少ない環境を整えることで、シマウマ本来の姿を見せることができます。
衛生・疾病管理の観点からの課題
さらに、シマウマはアフリカ原産のため、気温や湿度の変化にも敏感です。日本の高温多湿な気候に適応しにくい個体もおり、飼育においては熱中症や感染症のリスクも高まります。
また、他の草食動物と混合展示を行う場合には、伝染病の媒介リスクにも注意が必要であり、その管理には高度な知識と設備が必要とされます。
展示される動物の選定基準
動物園では、来園者の興味を引きつつ、動物の健康と安全も守るために展示動物を慎重に選定しています。展示のしやすさや安全性、調教のしやすさなどが選定基準に含まれます。
そのため、飼育が難しい・展示に向かないとされる動物は、積極的には導入されない傾向があります。シマウマもその一例であり、展示機会が限られてしまう要因となっています。
全国でシマウマが見られる動物園の例
- 富士サファリパーク(静岡県)
- 那須サファリパーク(栃木県)
- アフリカンサファリ(大分県)
- アドベンチャーワールド(和歌山県)
- 神戸どうぶつ王国(兵庫県)※時期や展示状況により異なる
このように、広大な敷地を持ち、シマウマの飼育に適した環境を備えた施設であれば、比較的高い確率でシマウマを見ることができます。
まとめ:シマウマの展示には高度な環境整備が必要
シマウマが一般的な動物園であまり見られない理由には、気性の激しさ、調教の難しさ、気候への適応性の低さなど、さまざまな課題があることがわかります。
とはいえ、サファリ施設や一部の大型動物園では飼育されていることもありますので、シマウマに会いたい場合は、こうした施設を選ぶのが確実です。次のお出かけの参考にしてみてください。


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