海外渡航を考える上で必要不可欠なパスポート。特に、5年旅券を所有していた方が10年旅券への切り替えを希望するケースは多く見られます。本記事では、期限切れパスポートを持つ方がオンラインで10年旅券へ切り替えることができるのか、また、申請に必要なマイナンバーやマイナポータルの利用について詳しく解説します。
有効期限切れパスポートから10年旅券への切り替えは可能か
結論から言うと、有効期限が切れたパスポートを所持している場合でも、10年旅券への切り替え申請は可能です。ただし、これは「新規発給扱い」となります。
新規発給の際には、戸籍謄本または戸籍抄本、本人確認書類(運転免許証など)、顔写真などの提出が必要になります。かつて所持していたパスポートも、参考資料として提示を求められる場合があります。
オンライン申請に対応している条件とは
現在、日本では一部の都道府県でパスポートのオンライン申請が可能となっています。ただし、有効期限が切れたパスポートの新規発給に該当する場合、オンライン申請の対象外となることがほとんどです。
オンライン申請は、主に「現在有効なパスポートの更新(切替申請)」に対応しており、「新規発給」「紛失・盗難時の再発行」などは対象外で、窓口での申請が必要です。
マイナンバーがあればマイナポータルで申請できる?
パスポートのオンライン申請においては、マイナポータル経由で手続きが可能です。ただし、申請にはいくつかの前提条件があり、次のものが必要になります。
- マイナンバーカード(顔写真付き)
- マイナポータルの利用者登録
- 対応するスマートフォンまたはICカードリーダー付きのPC
これらの条件を満たし、かつパスポートのオンライン申請に対応している自治体であれば、マイナポータルから手続きが可能です。しかし前述の通り、期限切れパスポートの新規申請はオンライン不可とされているため、原則窓口申請となります。
申請時の注意点とアドバイス
オンライン申請ができない場合でも、窓口での申請は比較的スムーズに行えます。特に旅行予定が決まっている方は、早めの準備を心がけましょう。
なお、10年旅券は20歳以上の方のみ申請可能です。未成年の方や有効期限切れから時間が経っている方も、条件を事前に確認しておくと安心です。
まとめ:有効期限切れなら窓口申請、更新中ならオンラインも視野に
パスポートがすでに有効期限を過ぎている場合、10年旅券への切り替えは「新規発給」として取り扱われ、オンラインではなく窓口での手続きが必要です。ただし、マイナンバーカードとマイナポータルの環境が整っていれば、将来的に更新時などにはオンライン申請も可能になります。
パスポートは海外旅行だけでなく、身分証明書としても役立つ大切な書類です。期限が切れている場合でも、余裕を持って申請準備を進めましょう。


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