中東・アフリカと日本を結ぶ貴重な直行便の一つであるエジプト航空。その成田便が羽田に移管される可能性はあるのか、そしてそれが現実になった場合の影響について詳しく解説します。
エジプト航空の現在の日本路線の状況
エジプト航空は2023年よりカイロ〜成田線を週1〜2便で運航しています。使用機材はボーイング787-9型機で、アフリカからの長距離直行便としては貴重な存在です。成田空港では定期的に見られる数少ないアフリカ系航空会社でもあります。
一方で、日本の国際線需要の都心回帰が進む中、各航空会社にとって羽田空港の発着枠獲得は大きなビジネスチャンスとなっています。
羽田空港移管の可能性と障壁
羽田空港への移管を検討する理由として、都心からのアクセス性の高さ、乗り継ぎの利便性、ビジネス需要の集中などが挙げられます。特にヨーロッパやアジアの航空会社は、すでに羽田発着便を拡大しています。
しかし、羽田空港の国際線発着枠には限りがあり、特に昼間枠(6:00〜23:00)は非常に競争率が高くなっています。深夜・早朝時間帯(0時〜5時)であれば、比較的枠が確保しやすいですが、その時間帯に発着する便は旅客側にも負担が大きくなるため注意が必要です。
成田撤退の可能性について
現在の運航状況や便数から見て、エジプト航空がすぐに成田から撤退する可能性は高くありません。週1〜2便であることから、成田でのスロット維持コストは比較的低く、羽田に移すインセンティブも限定的です。
ただし、今後の旅客需要や日エジプト間の経済交流の拡大によって、羽田移管が中長期的に再検討される可能性は否定できません。
羽田発着となった場合の発着時間帯の予測
仮に羽田への移管が実現した場合、発着枠の都合から深夜時間帯(例:1:00発〜2:30着)になる可能性が高いと見られます。これは、同じく深夜枠で発着している中東系航空会社(エミレーツ航空やカタール航空など)と同様のパターンです。
一方で、深夜早朝枠の便は「夜間騒音規制」や「公共交通機関の終電問題」にも関係するため、旅客にとっては利用のハードルが上がる面もあります。
類似事例と参考動向
エジプト航空と似た路線構造を持つエチオピア航空は成田発着を継続しており、羽田移管は行っていません。一方で、同じ中東・アフリカ圏の航空会社であるカタール航空やエミレーツ航空は羽田と成田を併用しています。これらの動向からも、成田撤退を伴わず羽田との併用が現実的な選択肢と考えられます。
まとめ:羽田移管は中長期的視野での検討事項
現時点では、エジプト航空が成田空港から撤退し羽田に移管するという公式発表はありません。ただし、今後の航空需要や国際的なスロット再配分の流れ次第では、深夜枠での羽田乗り入れの可能性はゼロではありません。航空業界の動向に注目しつつ、利用者としても柔軟に対応できるよう備えておくことが大切です。


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