バス利用中に運転手が居眠りしているのを目撃したという状況は、利用者にとって非常にショッキングであり、不安になる経験です。乗客の命を預かる公共交通機関の運転手が一瞬でも意識を失うことは重大な問題であり、しかるべき対応が必要です。この記事では、バス運転手が運転中に居眠りしていた場合の適切な対処法や、通報・相談の流れを具体的に解説します。
運転中の居眠りは重大インシデント
バス運転手が運転中に居眠りをすることは、道路交通法違反だけでなく、バス会社の業務管理上も重大なインシデントです。たとえ数秒でも、事故や人身被害につながる恐れがあるため、見逃してはならない状況です。
特に赤信号中であっても、運転席で意識がない状態は「運転不能」と同義であり、重大な安全リスクとなります。
実際にあった事例:公共機関でも問題視される
過去にも、長距離バスや路線バスでの運転手の体調不良や居眠りが問題となり、運輸局や労働基準監督署の調査が入ったケースもあります。例として、2019年には名古屋市内の市バスで運転手が居眠りし、利用者が苦情を申し立てて発覚したという事案がありました。
このような通報が契機となり、勤務体系の見直しや健康管理体制の強化が行われることもあります。
その場でできる対応と記録の取り方
- 可能ならバスの車体番号や路線名をメモしておきましょう
- 居眠りのタイミングや信号の位置など、状況を時系列で記録
- 運転手に直接注意するのは危険なので避ける
スマートフォンで記録を残す場合も、あくまで個人使用の範囲で控えめに行い、無理に撮影したりトラブルにならないよう注意しましょう。
会社への報告手順と通報先
該当バス会社の公式サイトにある「お問い合わせ窓口」「お客様相談センター」からメールや電話で報告できます。詳細な日時、乗車区間、運転手の挙動、車体番号などを記載することで、会社側もスムーズに対応しやすくなります。
また、改善が見られない、または重大な危険を感じた場合には、国土交通省の運輸局や自治体の交通局への通報も検討してよいでしょう。
報告によって安全が守られる
「報告したら運転手が責められるのでは?」とためらう方もいるかもしれませんが、実際は勤務管理の不備や過労が背景にあることも多く、報告がバス会社全体の安全意識を高めるきっかけとなります。
利用者の声が改善の第一歩です。安全を最優先に、冷静かつ客観的に行動することが求められます。
まとめ:見逃さず、冷静に行動することが大切
運転手の居眠りは命に関わる問題であり、軽視することはできません。バス会社への報告は義務ではありませんが、今後の事故防止や利用者の安全確保のために非常に有効です。感情的にならず、事実を冷静に伝えることで、建設的な改善につながるでしょう。


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