定期券とICカードを併用してバスに乗る場合、「定期区間を超えて乗り続けるにはどうしたらいいの?」と迷う方も多いかもしれません。この記事では、実際にバスを利用する際に定期券とICカードを組み合わせて使う方法や、降車の必要があるかどうかについて、わかりやすく解説します。
定期券とICカードを併用するケースとは?
定期券はあくまで決められた区間のみが対象です。そのため、定期区間外まで乗りたい場合は、その超過分を別途支払う必要があります。その支払いにICカードを使うというケースが多くあります。
例えば、A駅からB駅までが定期区間で、B駅からC駅まで乗り越したい場合、B駅から先の運賃をICカードで支払うといった具合です。
バスでは一度降りる必要があるのか?
この場合、多くのバス事業者では、車内で定期とICカードの併用処理ができないため、一度バスを降車して乗り直す必要があります。バスは入場記録と出場記録のセットで運賃を計算するため、別のICカードで続きを支払うと正確な精算ができない可能性があります。
バスによっては運転手に申し出ることで対応可能な場合もありますが、一般的には「2枚のICカードを車内で切り替えて利用」はシステム上難しいため、一度降車して再乗車する方法が確実です。
具体例でイメージする
たとえば、東京23区内で都バスを利用する場合、「定期券区間が品川駅〜大崎駅」の方が、それを越えて渋谷駅まで乗りたい場合、大崎駅で一度降り、再度乗車してICカードで支払う必要があります。
これは、最初の乗車で「定期処理」しかしていないため、ICカード側にはどこから乗ったかわからず、正しい運賃計算ができないからです。
ICカードの切り替えはできる?
一部の鉄道では、2枚のICカード(例:SuicaとPASMOなど)を使っての併用処理が可能な場合もありますが、バスではシステム上厳しいのが現状です。特に路線バスは車載端末が簡易であり、複雑な支払いやカード切り替えに対応していないことが多いです。
したがって、ICカードを切り替えたい場合は、一度バスを降りてから改めて乗車し直すのが現実的な方法となります。
運転手への相談が鍵になる場合も
バス会社によっては、運転手に事情を説明すれば対応してくれるケースもあるため、まずは乗車時に「定期区間を超えるので、ICで後払いしたい」旨を伝えるのがよいでしょう。
ただし、対応できないと言われた場合は、前述のとおり一度下車する形が無難です。
まとめ:トラブル防止のためにも事前確認を
定期券とICカードを併用してバスを利用する場合、原則として「一度下車して再乗車」が基本となります。スムーズに利用するためには、事前に利用予定のバス会社の公式サイトや案内で確認することが大切です。
少し手間に感じるかもしれませんが、正しい方法で乗車すれば安心して移動できます。バス利用の際はぜひ参考にしてください。


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