公共交通機関を利用する際、精神障害者保健福祉手帳を所持している方には運賃割引制度が適用されるケースがあります。ですが、ICカード乗車(例:Suica)を利用する場合、その割引が自動的に反映されるとは限りません。本記事では、その仕組みと正しい利用方法を解説します。
Suica利用時に割引は自動で適用されるのか
基本的に、SuicaなどのICカードは障害者割引に対応していません。バス車内に乗車記録しか残らないため、手帳の提示が必要な割引は、ICカードでは自動適用されません。
そのため、障害者割引を受けたい場合は、現金払いまたは割引設定が可能な定期券等を利用する必要があります。
割引を受ける正しい手順
精神障害者手帳による割引を受けたい場合、多くのバス会社では以下のような手順が必要です。
- 乗車時、手帳を運転手に提示
- 支払い時は現金または割引適用された回数券などを利用
- 事前に割引対象であることを確認し、申請が必要な場合は所定の手続きを済ませておく
Suicaを利用した場合は通常運賃が引き落とされるため、割引の恩恵を受けられません。
各バス会社の対応例
たとえば、都営バスや京王バスなどは、手帳提示により乗車時に運転手が割引対応してくれますが、ICカードでは対応できないと案内しています。
また、地方のバス会社では割引制度そのものがない場合もあるため、必ず事前に公式サイトや電話で確認しておきましょう。
ICカードに障害者設定が可能な地域は?
一部の交通事業者では、ICカード(例:PiTaPaやmanaca)に障害者情報を登録することで、自動的に割引運賃が反映されるサービスがあります。ただし、これはごく限られた地域や会社に限られています。
例えば、大阪市営地下鉄(Osaka Metro)ではPiTaPaに情報登録をすれば、自動改札機で割引が適用されます。
まとめ:割引を受けたいなら事前確認と現金利用を
精神障害者手帳による運賃割引は、Suicaでは基本的に対応していません。割引を受けたい場合は、乗車時に手帳を提示し、現金で支払うことが最も確実な方法です。利用するバス会社ごとに対応が異なるため、公式サイトや窓口での確認も忘れずに行いましょう。


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