近年の中国旅行では、アリペイやWeChat Payといったモバイル決済が主流となっています。特に上海のような都市部では、これらが使えないと買い物や飲食すら不便になるほど。しかし、アプリがロックされたり、通信不良などで使えない場面もあり得ます。そこで本記事では、いざという時の現金対応術と注意点を徹底解説します。
現在の上海における主な決済手段とは?
上海ではほとんどの商業施設や交通機関がモバイル決済を導入しており、現金を取り扱わない店舗もあります。アリペイ(支付宝)やWeChat Pay(微信支付)は、観光客向けに海外カードの紐付け対応を進めており、アプリさえインストールして登録できれば利用可能です。
ただし、アプリの一時凍結や、SMS認証エラーなど、日本人旅行者にもトラブル事例が報告されています。
モバイル決済が使えない時、現金は通用する?
答えは「場所による」です。国営系施設やローカル市場、個人商店では現金が使えるケースが多いですが、ハイテク化の進んだカフェチェーンや地下鉄改札では現金非対応の場合もあります。
例として、上海浦東国際空港のスターバックスではモバイル決済限定の店舗も存在しますが、伝統的な小吃(シャオチー)屋台では現金払いが可能です。
旅行前にできる現金対策
- 現地到着後、両替所で100元紙幣中心に準備(高額紙幣は拒否されることあり)
- ホテルのフロントで「現金OKな飲食店」の情報を事前確認
- 小銭用ポーチを分けて持ち歩くと便利
また、「銀聯カード(UnionPay)」を持っている場合は、ATMで人民元を引き出すという手段もあります。
モバイル決済がロックされた際の対処法
アリペイやWeChat Payがロックされる主な原因は「ログイン認証失敗」「不審なアクセス検知」などです。
- Wi-FiやVPN利用時に挙動が怪しくなることもある
- SMS認証が届かない場合、ローミングのON/OFFを確認
- サポートチャットは基本的に中国語対応なので、翻訳アプリが必須
アプリ再設定が難しい場合でも、同行者のアプリで立て替えてもらい、現金で清算するという応急処置も検討できます。
現金が使える代表的なスポット
- 観光地の入場券売場(豫園、外灘など)
- 一部のローカルタクシー
- 伝統的な茶館やローカル食堂
- 郊外の市場(朝市や骨董市など)
ただし、大型商業施設(ショッピングモール)では、完全キャッシュレスが増えているため、店舗入口の支払い方法を確認しましょう。
まとめ:上海旅行では“現金+モバイル”のハイブリッドが最適
上海では確かにモバイル決済が主流ですが、現金が全く使えないわけではありません。最低限の現金を携帯しつつ、モバイルが使えない場合に備えることで、より安心して旅を楽しむことができます。
通信環境・SMS受信・アプリ操作に不安がある方は、出発前に日本でのアプリ設定と現金準備を済ませておきましょう。


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