新高岡駅前に並ぶ“ユネスコ”表記の石には、実は深い歴史と地域への思いが込められています。その意義や設置の経緯を整理してご紹介します。
石灯籠と“ユネスコ”表記の背景
新幹線・あいの風とやま鉄道開業に合わせ、市の景観と参道の案内用に、15基の石灯籠が中央分離帯に設置されました。
特に「ユネスコ無形文化遺産」に登録された高岡の御車山祭を記念して、その名が刻まれた灯籠も含まれており、文字通り“道しるべ”の役割を果たしています。
正式名称と設置目的
これらの灯籠は「瑞龍寺夢参道まち衆会」が整備したもので、新高岡駅と瑞龍寺参道・八丁道を繋ぐ市道の景観形成と観光誘致を目的としています。
そのうち、“ユネスコ”と刻まれた石は、ユネスコ登録を祝した特別仕様の灯籠です。
なぜ中央分離帯に?デザインと導線の工夫
中央分離帯上に置かれることで歩行者にも列車利用客にも目に留まりやすく、夜間はLED照明で幻想的な演出を実現しています。
また石灯籠には太陽光パネルが取り付けられ、LED照明を自家発電式で点灯するエコ仕様になっています。
地域の文化と市民参加の取り組み
この事業は約820万円の寄付により実施され、市民や企業が文化遺産に対する誇りを持って支援した成果です。
今後も「道しるべ」として駅と観光名所を繋ぐ重要なランドマークとして活用される見込みです。
設置事例:御車山祭と石灯籠
高岡御車山祭はユネスコ無形文化遺産に登録された祭礼で、これを記念しての石灯籠設置は地域文化のアピールに大きく寄与しています。
同様の取り組みは瑞龍寺側や八丁道参道にも広がっており、統一された景観として整備されています。
まとめ
駅前の中央分離帯に並ぶ“ユネスコ”石は、正式には「ユネスコ無形文化遺産登録記念 石灯籠」で、新幹線や駅利用者向けの文化的な道しるべとして設置されました。
LED点灯や太陽光発電など環境にも配慮した設計がされており、地域の誇りと観光振興に貢献するモニュメントです。


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