昭和の時代に製造されたバス車両が、今なお現役で走っていると聞くと、鉄道ファンならずともロマンを感じるのではないでしょうか。特に昭和62年(1987年)3月以前に製造された路線バスの存在は貴重で、動態保存を含めれば今もいくつかの車両が稼働しています。
なぜ1987年以前のバスが注目されるのか?
昭和62年は、道路運送車両法や排ガス規制などが大きく変わる転換点でした。これ以前の車両は旧規格の車体設計で、デザインや仕様も時代を感じさせる要素が多く含まれています。
そのため「鉄道ファン」や「バスファン」にとって、これらの車両は“動く文化財”のような価値を持っています。
現在も稼働している昭和62年以前製造の路線バス(動態保存含む)
| バス会社名 | 型式 | 製造年 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 十勝バス | いすゞK-CLM470V | 1986年 | 定期路線で運行中(2024年確認) |
| 福島交通 | 日野RE100 | 1985年 | 観光用に動態保存 |
| 両備バス | 三菱ふそうMP118 | 1986年 | イベント展示と限定運行 |
| 神奈川中央交通 | 日産ディーゼルU690 | 1984年 | クラシックバスイベント用 |
これらのバスの乗車方法と注意点
現役路線として運行している車両は、事前に運行ダイヤやバス停を調べておくことが重要です。また、動態保存の車両は定期運行されていない場合が多く、イベント開催時にのみ乗車できることがほとんどです。
特に「バスとりっぷ」などの専門メディアでは、イベント情報や特別運行のスケジュールが定期的に更新されています。
現役を維持するための取り組みと課題
旧型バスの維持には部品調達や整備の専門知識が不可欠で、多くの事業者が地元の整備士と連携してメンテナンスを行っています。古い車両は燃費や環境性能で劣るため、普段は予備車やイベント用としての活用が中心です。
また、保管場所や補助金の問題もあり、動態保存の車両数は年々減少傾向にあります。
今後乗ってみたい人へのアドバイス
各バス会社のホームページやSNS、交通イベントの公式サイトをチェックしておくと、乗車チャンスを逃しにくくなります。また、バス旅系YouTuberや鉄道系ブログでもタイムリーな情報が手に入るので、そうしたメディアを活用するのもおすすめです。
例えば、「バスラマインターナショナル」や「鉄道ジャーナル」の誌面・Web記事でも定期的に旧車両の特集が組まれています。
まとめ:昭和バスの魅力と今後の可能性
1987年以前に製造されたバス車両は、まさに走る昭和遺産です。現役で走っているものはごく少数ですが、動態保存という形で多くのファンに親しまれ続けています。見つけたときの感動はひとしおなので、興味のある方は今のうちに「乗って」「撮って」「感じて」みてはいかがでしょうか。


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