日本国内で運航されている客船の中で、最も巨大な存在として知られているのが「飛鳥II」です。長年にわたり日本のクルーズ文化を牽引してきたこの船は、優雅な船旅を求める人々に愛され続けています。そして今、新たなフラッグシップとして「飛鳥III」の就航も発表され、さらなる注目を集めています。本記事では、飛鳥IIのスペックと魅力、さらに後継となる飛鳥IIIの最新情報について詳しくご紹介します。
飛鳥II:日本最大の豪華客船
船名:飛鳥II(Asuka II)
全長:241メートル
総トン数:50,444トン
定員:872名(乗組員:約470名)
船籍:日本(横浜)
就航開始:2006年(旧:クリスタル・ハーモニーから改装)
飛鳥IIは、日本郵船グループが運航するクルーズ船で、国内外の港を巡るラグジュアリーな旅を提供しています。船内にはスイートルームや展望風呂、プール、劇場、ラウンジなど多彩な設備が整っており、特に中高年層を中心に高い人気を誇ります。
魅力的な施設とサービス
飛鳥IIは「洋上の高級ホテル」とも呼ばれ、落ち着いたインテリアときめ細かなサービスが特徴です。日本語対応のクルーが多く、外国船では味わえないホスピタリティが評価されています。
メインダイニングでは本格フレンチを提供し、和食・寿司・ティーラウンジなど選択肢も豊富。船内イベントも充実しており、ジャズやクラシックの生演奏、寄港地での観光ツアーも人気です。
次世代客船「飛鳥III」が2025年に登場
2023年10月、運航会社の郵船クルーズ株式会社は新造船「飛鳥III」の導入を正式発表しました。
・建造地:ドイツのマイヤー・ベルフ造船所
・就航予定:2025年
・総トン数:約52,000トン
・定員:740名(客室比率を広く設定)
飛鳥IIIは飛鳥IIの後継として、より環境に配慮した設計と現代的な快適性を両立。LNG燃料の採用により、CO2排出量を大幅に削減し、サステナビリティにも配慮した仕様となっています。
国内クルーズ市場における位置付け
日本におけるクルーズ市場は近年成長傾向にあり、アジアからのインバウンド需要も回復基調です。その中でも、飛鳥IIと今後登場する飛鳥IIIは、日本人向けクルーズの象徴として高い信頼と人気を集めています。
短期の周遊型クルーズから、長期の世界一周クルーズまで幅広い商品ラインナップがあり、特にシニア層や記念旅行の利用が目立ちます。
まとめ:飛鳥IIから飛鳥IIIへ、日本クルーズの未来を担う巨大客船
現在、日本で最も巨大な客船は「飛鳥II」であり、その歴史と実績は国内クルーズの象徴とも言えます。そして2025年には、さらに進化した「飛鳥III」が登場予定。環境対応と快適性を両立させた次世代型の豪華客船として、国内外から大きな注目を集めることでしょう。
日本発のクルーズ旅行を計画している方は、ぜひこの二大客船に注目してみてください。

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