日本ではタトゥーに対する社会的な偏見が根強く、一部の施設では入場制限があるのが現状です。特に観光客や外国人にとっては「どこなら大丈夫?」「隠せばいいの?」と不安になることも多いでしょう。本記事では温泉やプール以外にもタトゥーがあると入れない可能性のある施設や場所について、実例を交えて解説します。
温泉・プール以外にも注意が必要な施設とは?
まずタトゥーに関して明確な入場制限があるのは以下のような施設です。
- スポーツジム・フィットネスセンター
- サウナ・岩盤浴
- 銭湯(公衆浴場)
- テーマパークや遊園地の一部
- 海水浴場の一部エリア
- カラオケやボウリング場(地方によって)
特にスポーツジムは「タトゥーを見せないようにする」ルールが多く、露出のある服装でのトレーニングは入場を断られるケースもあります。
観光地やテーマパークでの規制は?
テーマパークでは明文化されていない場合が多いですが、タトゥーの露出が目立つと注意される可能性があります。たとえば、ディズニーリゾートではタトゥーが見えないように配慮するよう公式に求められています。
またUSJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)では、タトゥーの露出自体を禁止してはいませんが、他のお客様の不安を招かないようにとの注意喚起があります。結果として、大きなタトゥーは長袖やサポーターで隠すのが無難です。
地域イベントや祭りもチェックポイント
地方で行われる祭りや地域行事、花火大会、自治体主催イベントなどでも「タトゥーお断り」の貼り紙があるケースがあります。特に家族連れが多く集まる催しでは、タトゥー露出を避けた方がトラブルを防げます。
例えば、奈良県の一部夏祭りでは「暴力団関係者およびタトゥーのある方の入場をお断り」と明示されていたことがあります。
宿泊施設も条件付きが多い
ホテルや旅館の中には「入浴施設利用時にタトゥー禁止」としている所があり、部屋風呂のみ使用可能というケースもあります。特に地方の温泉宿ではこの傾向が強く、事前に確認することが重要です。
また、カプセルホテルやドミトリータイプの施設では、他の利用者とのトラブル回避のため入館自体が断られるケースも存在します。
入場を断られないための対策は?
- タトゥーカバーやラッシュガードを着用する
- 事前に施設の公式サイトや口コミを確認する
- 観光案内所でタトゥーOKの施設を尋ねる
- 「タトゥーフレンドリー」や「インバウンド対応」の表示がある施設を選ぶ
まとめ:タトゥーがある場合の日本でのマナーと準備
日本では温泉・プール以外にも、スポーツジム、テーマパーク、公共施設、祭り、宿泊施設などさまざまな場所でタトゥーによる制限があります。トラブルを避けるには、事前に情報を確認し、適切なカバーやマナーを心がけましょう。
特に旅行者や初めて訪れる地域では慎重な対応が安心につながります。「隠せば大丈夫」ではなく、文化的背景を理解した上での行動が求められています。


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