イギリスのYMS(Youth Mobility Scheme)ビザ申請時に多くの人が戸惑うのが「滞在先住所」の入力欄です。特に、ホームステイ先がまだ決まっていない場合や、語学学校を通じて後日通知される予定の場合は、「空欄でも良いのか」「適当な住所を入れてよいのか」と不安になることでしょう。この記事では、申請時の入力方法や、審査に影響しないためのポイントについて実例を交えてわかりやすく解説します。
YMS申請フォームにおける滞在先住所の扱い
イギリスのYMSビザ申請フォームでは「滞在予定住所(Accommodation details)」の入力が求められますが、これは原則として「最初に宿泊する予定の住所」であれば仮の情報でも受理されることが多いです。
この項目は「宿泊場所があるか」という確認の意味合いが強く、長期滞在中のすべての住所を申告する必要はありません。
重要なのは『空欄にしない』ことであり、記入自体を省略するとエラーになるか、審査に影響する可能性があるため注意が必要です。
ホームステイ先が未確定な場合の実用的な対処法
語学学校経由でホームステイが手配されるものの、具体的な住所は出発直前に通知されるというケースは非常に一般的です。そのため、多くの申請者は以下のような方法で対応しています。
- 語学学校の住所を一時的に入力:例「ABC Language School, 123 Oxford Street, London, W1D 2LT」
- 滞在予定都市内のホテル住所を入力:予約の有無は問われませんが、現実的な範囲にとどめましょう。
いずれも、「実際の滞在先ではない」ことは審査上問題とはされず、後日変更になっても報告の義務はありません(入国審査で聞かれた場合は最新の予定を答えればOKです)。
空欄で出した場合のリスクと注意点
一部のエージェントでは「空欄でも構わない」と案内されることがありますが、これは旧仕様のままのガイドラインに基づいている可能性があります。
実際には「空欄では進められない」仕様に変わっており、空白で申請してもエラーになる、もしくは処理が遅延する可能性があるため、何らかの住所は入力すべきです。
入力の際は、申請フォームでの整合性と現実性を意識しましょう。まったく関係のない国や架空の住所を記載するのは避けるべきです。
実例:語学学校のみ決まっている場合の記載例
ある申請者は、ロンドン市内の語学学校に最初の4週間だけ通う予定で、滞在先は学校手配のホームステイでした。ビザ申請時点では住所未定でしたが、以下のように記載して無事にビザが下りています。
Accommodation address: ABC English School, 12 Bedford Row, London, WC1R 4JS
その後ホームステイ先が決まりましたが、入国時も特にトラブルはなかったとのことです。
まとめ
YMSビザ申請時の「滞在先住所」欄については、ホームステイ先が未定でも空欄にせず、代わりに語学学校の住所や仮のホテル住所を入力すれば問題ありません。
審査上は「現実的かつ形式が整った住所」であることが重視され、あとで滞在先が変わっても影響はありません。適切に入力し、不安なく渡航準備を進めましょう。


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