モバイルPASMOとモバイルSuicaを併用していると、うっかり間違えて交通系ICカードをタッチしてしまうこともあります。特に定期券の使い分けをしていると、誤認識やエラーが起きやすくなります。この記事では、バスや電車の乗車時にモバイルSuicaやPASMOを誤って利用してしまった場合の対処法と注意点について、具体的な例を交えてわかりやすく解説します。
モバイルSuicaで誤ってバスに乗車した場合の典型的な例
たとえば、バス乗車時にモバイルPASMOの定期券を使いたかったのに、スマートフォンの設定やタッチミスでモバイルSuicaが読み取られてしまうことがあります。そのまま降車時にPASMOで処理してしまうと、Suica側に入場記録だけが残ってしまい、正しく清算されない事態に。
このような状態では、モバイルSuicaの利用履歴には「入場」のみが残り、「出場」や「降車」の記録がないため、次回利用時にエラーが出たり、改札機でブザーが鳴ることがあります。
入場記録のみ残った場合の正しい対処法
入場記録を放置しておくと、次に電車に乗ろうとした際に「前回の入場処理が完了していません」と表示され、入場できなくなるケースがあります。
このような場合は、駅の改札窓口（みどりの窓口やお客様サポートカウンター）で事情を説明し、記録の修正を依頼しましょう。本人確認と履歴の確認を行った上で、係員が対応してくれます。
窓口での説明のポイント
対応してもらう際は、次のように説明するとスムーズです。
- 「昨日、モバイルPASMOでバス定期を使うつもりだったが、Suicaで入場してしまった」
- 「降車時にPASMOで処理してしまい、Suicaに入場記録だけが残っている」
- 「清算処理をしてほしい」
Suicaアプリでの利用履歴もあわせて確認できると、係員の対応が迅速になります。
モバイルPASMO・Suica併用時のエラー防止対策
併用中はスマホ内に複数の交通系ICが存在するため、読み取り機がどちらを優先するかは端末設定やタッチの角度・位置によって変わる場合があります。
対策としては、Android端末なら「おサイフケータイ設定アプリ」でICの優先設定を変更したり、iPhoneなら「ウォレット」アプリでメインカードを設定しておくのがおすすめです。
実際のトラブル事例とその対応
実際にSNSでも「バスでSuicaに入場記録が残った」「出場できない」という声が多数見られます。ほとんどの場合、窓口で正直に説明することで解決されています。
なかにはモバイルPASMOを使うつもりで、Apple WatchとiPhoneにそれぞれSuicaとPASMOが設定されており、端末を間違えてかざしたことが原因という例も。利用前にどの端末を使うか明確に意識するのが大切です。
まとめ
モバイルPASMOとモバイルSuicaを併用している場合、誤って別のICカードでタッチしてしまうことは珍しくありません。入場記録が残ったままの状態では正常に改札を通過できない可能性がありますので、早めに最寄り駅の窓口で相談・修正を依頼しましょう。
また、端末のICカード設定を見直したり、普段から使用するICを統一するなどの工夫で、今後のトラブルを未然に防ぐことも可能です。
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