海外旅行にスマホもクレカも持たずに行ける？現代の旅に必要な持ち物とその理由

かつてはパスポートと現金さえあれば海外旅行ができる時代もありましたが、近年ではスマートフォンやクレジットカードの重要性が格段に増しています。この記事では、現代の海外旅行においてスマホやクレカを持たない場合に直面しうる問題や、代替手段を含めた現実的な選択肢をご紹介します。

なぜスマホが海外旅行で重要なのか

スマートフォンは単なる通信手段ではなく、地図アプリ、翻訳アプリ、航空券やホテルの予約確認、緊急時の連絡手段としても機能します。特にeSIMや海外ローミングが使えるスマホであれば、現地でのインターネット接続も簡単です。

例えば、道に迷ったときGoogle Mapsを使って現在地を把握したり、海外でUberなどの配車アプリを使うには、スマホとインターネットが不可欠です。持っていないとトラブル対応が大幅に難しくなります。

クレジットカードは、現地通貨を引き出す手段としても、ホテルのデポジットやオンライン予約の支払い手段としても活躍します。多くの国ではクレジットカードなしで宿泊が難しいホテルもあります。

特に欧米では、現金よりもカード決済が主流であり、クレジットカードがないと一部の店舗では支払いができないこともあります。現金しか使えない旅行者は、ATM探しや両替所の手数料に悩まされる可能性があります。

スマホの代わりに紙の地図やガイドブックを使うという手段はありますが、移動中の柔軟な対応がしづらくなります。ホテルのフロントでタクシーを呼ぶ、現地の人に道を尋ねるなど、昔ながらの方法に頼る必要があります。

また、プリペイド式のデビットカードや海外用の旅行用電子マネーも一部では使えますが、普及度や信頼性の点でクレジットカードには及びません。スマホを持たずに空港の自動チェックイン機を使うことすら難しくなる場面もあります。

「ガジェット断ち」を目的にスマホを持たずに東南アジアを旅したという30代男性の体験談では、ホテルや移動はすべて事前予約し、地図は紙のものを持参、現地通貨は多めに両替しておいたとのことです。ただし「やはりトラブル時に不安はあった」と語っています。

一方、クレカを使わずに現金だけで欧州を回った旅行者は、「思った以上にカード専用の店が多くて困った」「ATM手数料が意外と高かった」といった課題に直面していました。

スマホやクレジットカードを持ちたくない人は、以下の準備を徹底しましょう。

それでも万が一の際には、周囲に助けを求めるために簡単な英語や現地語のフレーズを覚えておくと安心です。

スマートフォンやクレジットカードを持たない海外旅行は、理論上は可能でも実際にはかなりの不便とリスクを伴います。特に初めての国や言語が通じにくい地域では、安全と安心のためにも、少なくともどちらか一方は持って行くことをおすすめします。

旅の自由度を上げるためにも、現代のツールをうまく活用しながら、自分らしいスタイルの旅行を楽しんでください。