インドネシアのバリ島、フィリピンのセブ島は、アジア屈指のリゾート地として知られ、ガイドブックやSNSでも頻繁に紹介されます。一方で、ジャカルタやマニラといった首都圏はあまり旅行先として注目されていないのが現実です。本記事では、その背景と理由、そして首都圏観光の可能性についても掘り下げていきます。
バリ島・セブ島が圧倒的に人気な理由
まず、バリ島やセブ島はリゾート特化型の観光地であり、ビーチリゾートやダイビング、スパ、高級ホテルといった観光要素が揃っており、「観光地=癒し・非日常」を求める旅行者のニーズとマッチしています。
特に日本からの直行便やパッケージツアーが豊富にあり、旅行会社や航空会社も積極的にプロモーションしているため、知名度と安心感が高く選ばれやすい傾向にあります。
ジャカルタ・マニラが人気を集めにくい背景
ジャカルタやマニラは経済・政治の中心都市であり、ビジネス需要が高い反面、観光地としての魅力が広く伝わっていないのが実情です。また、交通渋滞や治安、都市計画の未成熟さといった都市的な課題も旅行先としてのイメージに影響を与えています。
例えば、ジャカルタ中心部では長時間の渋滞が頻繁に起き、短期間の観光では行動範囲が限定されがちです。またマニラも、治安面で注意喚起されるエリアがあり、個人旅行者には不安を与える要因となっています。
ガイドブックや情報発信の偏り
旅行ガイドブックやウェブ記事の多くは、人気スポットや需要の高いエリアに偏っている傾向があります。そのため、観光素材があるにもかかわらず、ジャカルタやマニラが取り上げられる機会が少なく、情報量の差がそのまま人気の差につながっています。
実際に「地球の歩き方」や「るるぶ」などの大手ガイドブックでは、バリ島やセブ島が独立して特集されているのに対し、ジャカルタやマニラは1章程度しか掲載されていない場合が多いです。
ジャカルタ・マニラにも魅力はある
とはいえ、ジャカルタやマニラにも独自の魅力は確実に存在します。ジャカルタではコタ地区の歴史的建築群や博物館、インドネシア料理の多様性が楽しめます。またマニラではイントラムロス(旧城壁都市)やスペイン統治時代の建築、リサール公園など文化的価値の高いエリアも存在します。
実例として、現地に詳しい人と行動することで「観光客が知らない絶景レストラン」や「ローカルマーケット」などに触れられ、印象が大きく変わることもあります。
旅スタイルの違いによる選択の分かれ目
リゾート型旅行を求める人にはバリ島やセブ島、都市文化やローカルな雰囲気を味わいたい人にはジャカルタやマニラが向いています。
最近では「あえて首都を巡る旅」を提案するトラベルインフルエンサーも増えており、今後は都市型観光の人気が高まる可能性もあります。
まとめ:人気の違いは「目的の明確さ」と「情報の発信力」
ジャカルタやマニラが旅行先としてバリ島やセブ島に比べて注目されにくいのは、リゾートという明確な観光目的が打ち出しにくく、かつ情報発信が少ないからです。しかし、視点を変えればディープな魅力が潜んでおり、新しい旅の形を求める人にはおすすめの都市でもあります。
あなたの旅の目的が「非日常の癒し」か「現地のリアル体験」かによって、訪れる都市の選択も変わってくるのです。


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