アジアの社会主義国であるベトナムと北朝鮮。どちらも政治体制に共通点がありますが、日本からの観光客数には大きな差があります。地理的にはベトナムのほうが遠いにも関わらず、多くの日本人が訪れているのはなぜなのでしょうか?この記事ではその理由を複数の視点から掘り下げます。
観光インフラと受け入れ体制の違い
ベトナムは観光立国として積極的に外国人旅行者を受け入れており、ホテル、空港、交通機関などのインフラ整備も進んでいます。ハノイやホーチミン、ダナンといった主要都市には国際的なホテルチェーンやレストランも充実しています。
一方で北朝鮮は、旅行そのものが厳しく制限されており、外国人観光客は原則としてガイド付きの団体旅行のみ許可されます。自由行動ができないことに加え、通信や移動の制限もあるため、一般の観光地とは大きく異なります。
ビザ制度と渡航のしやすさ
ベトナムは日本のパスポート保持者であれば15日間までのビザ免除が認められており、気軽に観光できる国として人気です。さらに、LCCや大手航空会社による直行便も多数就航しており、アクセス面でも優れています。
これに対し北朝鮮は、ビザ取得が必須で、個人での申請は事実上不可能です。すべての旅行手続きは、北朝鮮政府公認の旅行会社を通して行う必要があります。
旅行の自由度と体験の多様性
ベトナム旅行では、歴史、文化、自然、食といった多彩な体験が可能です。ホイアンの旧市街散策、ハロン湾クルーズ、バイクでの街巡り、フォーやバインミーなどのグルメも人気です。
一方、北朝鮮旅行は事前に決められた行程に沿った観光のみとなり、個人の興味や好みに合わせた体験が難しいです。また、写真撮影や現地の人との交流も制限されています。
治安と心理的ハードル
ベトナムは比較的治安が安定しており、軽犯罪に注意すれば安全に旅行できる国です。多くの旅行者にとって「行ってみたい」と思える雰囲気があります。
それに対して北朝鮮は、メディア報道により緊張状態や人権問題が強調されやすく、政治的・心理的な不安が日本人旅行者の訪問をためらわせる要因になっています。
実際の訪問者数のデータ比較
観光庁や各国の観光統計によると、年間で数十万人単位の日本人がベトナムを訪れています。一方、北朝鮮に渡航する日本人は年に数百人〜千人未満程度とされています。
この差は、単なる距離や政治体制だけでなく、現地の受け入れ体制や旅行体験の自由度に大きく関係しています。
まとめ:旅行先としての魅力と自由度の違いが分かれ道
ベトナムが日本人観光客に人気なのは、ビザ免除・アクセスの良さ・旅行の自由度・多様な体験といった複数の要素が揃っているからです。一方の北朝鮮は、旅行制限や心理的な不安が多く、個人旅行には不向きな現状があります。これらの要因が、観光客数の差を生んでいる大きな理由といえるでしょう。


コメント