夜行バスで翌日テレワークは可能？在宅勤務に向いたバスの選び方と実体験からのアドバイス

日帰り旅行の帰路に夜行バスを利用し、翌朝から在宅勤務をこなすライフスタイルが注目されています。しかし、バスの快適性や到着時間の正確さによっては大きな差が生じることも。この記事では、夜行バス選びに迷う方に向けて、勤務への影響や睡眠の質、遅延リスクを踏まえた最適な選択肢をご紹介します。

3列独立バスとは？快適さのレベルは様々

3列独立シートの夜行バスは、隣席と直接接しない構造が特徴で、最低限のプライバシーが保たれる点が人気です。ただし、シートのスペックは運行会社や車両によって異なります。リクライニングの可動域が小さいものや、仕切りカーテンがないタイプも存在します。

フットレストがあるとはいえ、リクライニングが浅いと快眠には不向きです。7〜8時間の乗車で睡眠を取りたい場合、座席設備の詳細は必ずチェックしましょう。

一方、最高級クラスのバスはカーテン、広いリクライニング、レッグレスト、USBポート、アイマスクなど快眠をサポートする機能が豊富。車内の静けさも保たれており、エコノミー症候群の心配も軽減されます。

しかし、到着後の余裕が少ないプラン（勤務開始まで30分程度）では、万一の遅延や乗客トラブルがあると業務開始に支障が出るリスクがあります。

翌日のパフォーマンスを重視するなら、確実に横になって休める時間を確保することが大切です。睡眠に不安がある方は、早朝に到着して自宅で1〜2時間横になれる①のようなスケジュールの方が心身に優しい場合があります。

反対に、旅行で疲れが少なく、バス内である程度の睡眠が見込める方には、快適性を優先した②の選択も合理的といえます。

早朝に到着できるバスを選んだ場合、自宅に戻ってからシャワーや仮眠、朝食をとる余裕ができます。特にリモートワークでは「身支度の余裕」が精神的な安定をもたらすという声も多数あります。

反対に、到着直前にログインしなければならないスケジュールでは、精神的にも物理的にも準備不足になる可能性があります。Wi-Fi環境や業務機材のセットアップ時間も忘れず考慮しましょう。

筆者も過去に、最高級夜行バスで快眠できた経験がある一方で、到着遅れによるトラブルも経験しています。特に平日のテレワークと併用する場合、バスの快適さよりも「着いてから1時間横になれる時間があるか」がパフォーマンスに直結しました。

シートの性能は重要ですが、それ以上に「着いてからどれだけ整える時間があるか」が働く上で非常に大切だと感じます。

夜行バスで帰宅後に在宅勤務を行うには、バス内の快適性と到着後の時間的余裕のバランスを見極めることが重要です。最高級シートの快適性は魅力ですが、勤務開始前に予期せぬ遅延が起こる可能性も想定しておくべきでしょう。

確実に仕事のパフォーマンスを保ちたいなら、やや快適性を犠牲にしてでも早朝到着＆帰宅後の余裕があるバスを選ぶことをおすすめします。