高速道路の特別転回制度と同一ICでのUターン時の料金はどうなる?制度の仕組みと注意点を解説

車、高速道路

高速道路に入ったけれど、目的地を間違えたことに気づいてUターンしたい——そんなときに知っておきたいのが「特別転回制度」です。本記事では、特別転回の概要や、高速道路を同じインターチェンジ(IC)で出入りした場合の料金処理について、わかりやすく解説します。

特別転回とは?

特別転回とは、高速道路の一部インターチェンジで、やむを得ずUターンをする必要がある場合に限り、料金の二重支払いを避けるためにNEXCOが認めている制度です。

この制度は、ICの形状や安全面の観点からUターンが物理的に可能な一部のICに限られており、事前に係員への申告が必要となる点が特徴です。

同じICで入って出た場合、料金はどうなる?

特別転回の申告をせず、ETCなどで本線に入ってから同じICで出た場合、多くのケースで最低料金(普通車ならおおよそ260円前後)が課金されます。

理由は、「一度高速道路に進入した=通行した」とみなされ、実際に走行距離が短くても料金体系が適用されるからです。

特別転回を利用するには?

特別転回を利用するには、以下の条件を満たす必要があります。

  • 係員のいる有人ゲートから入ること
  • インターチェンジで誤進入などの理由を伝えること
  • 料金所で特別転回の申請を行うこと

ETCレーンでは申告ができないため、必ず有人レーンで対応してもらう必要があります。

実例:特別転回を申請した場合としなかった場合の比較

申請した場合: たとえば東京ICから東名高速に誤って入り、すぐに東京ICで戻ることを申し出た場合、特別転回が認められると料金は発生しません。

申請しなかった場合: 同様に東京ICから入り、間違いに気づいてそのままETCで出た場合は、最低料金が自動的に請求されます。場合によっては通行履歴の確認が必要になり、手間が増えることもあります。

ETC利用者は要注意

ETC専用ゲートを使った場合は、自動的に料金処理が完了してしまうため、特別転回制度の対象外となります。

ETCカードを利用中であっても、間違いに気づいた時点で有人ゲートを利用し、係員に事情を説明することが重要です。

まとめ:制度を知って損しないために

高速道路でのUターンは原則できませんが、誤進入やナビのミスなどやむを得ない場合には、特別転回制度を活用することで余分な料金を防げます。

ただし、事前の申告が絶対条件です。同じICで降りても、制度を使わないと最低料金がかかるため、慌てずに有人ゲートで対応するよう心がけましょう。

制度を知っておくことで、いざというときの対応がスムーズになります。

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