友人や家族と旅行する際、特急電車の座席指定券を一人がまとめて購入することはよくあります。しかし、乗車駅が別々だと「チケットをどう渡すか」が意外な課題になります。この記事では、乗車駅が異なる場合の座席指定券の受け渡し方法について、実用的な選択肢を具体的に解説します。
紙のきっぷの場合|郵送または駅での手渡しが基本
指定席券をみどりの窓口や券売機で紙の形で発券した場合、その券を所持していないと改札で入れません。この場合、乗車前に本人に渡す必要があるため、事前に郵送するか、当日どこかで合流して手渡しする必要があります。
ただし郵送は時間的余裕と配達の確実性が必要で、合流は駅や時間の都合によって難しいこともあるため、やや不便です。
チケットレスサービスの活用でスマートに解決
現在では、JR各社が提供するチケットレス乗車サービスを利用すれば、紙のきっぷを渡さずに各自が自分のスマホやICカードで乗車できます。代表的なサービスには次のようなものがあります。
- えきねっと(JR東日本):予約時に同行者情報を登録し、各自の交通系ICカードを紐づけ可能。
- EXサービス(JR東海・西日本):スマートEXまたはEX予約で、同行者の登録と座席指定が可能。
- e5489(JR西日本):きっぷレス乗車が可能で、メールやSMSで同行者に乗車情報をシェアできます。
このようなサービスでは、代表者がまとめて予約し、同行者にスマホアプリやICカード情報を事前登録してもらうだけで、各自が別の駅から乗車しても問題ありません。
モバイルアプリやQRコードによるチケット共有
多くのチケットレスサービスでは、QRコードや予約番号の共有で乗車が可能です。同行者には、代表者が送ったQRコードやURLをもとに各自で改札を通ってもらうことができます。
また、予約アカウントを共有して同行者がアプリで自分の予約情報を確認できるケースもあります(ただしセキュリティ上の注意は必要)。
ICカード登録方式の注意点
ICカードに乗車情報を紐づけてチケットレス乗車をする場合、事前に対象ICカードを登録しておく必要があります。登録ミスがあると改札で通れないこともあるため、出発前の確認は必須です。
特にSuicaやICOCAなどを利用する際は、対象エリアやサービス提供会社によって対応が異なるため、サービスサイトのQ&Aもチェックしておきましょう。
まとめ|別々の駅からでもチケットレスならスムーズ
乗車駅が別々でも、紙のきっぷでなければ郵送する必要はありません。スマホやICカードを活用したチケットレスサービスを利用すれば、代表者がまとめて予約し、各自で乗車することが可能です。
旅行や出張の際は、なるべくチケットレスを活用して、当日の混乱を減らす工夫をしておきましょう。


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