高知大学朝倉キャンパスへのオープンキャンパス参加を検討している方の中には、フェリーなどを使った移動手段を探す方も少なくありません。しかし「高知市の港にフェリーが発着していない」という現実に戸惑うことも。この記事では、なぜ高知市にフェリーが通っていないのかを解説し、熊本方面から高知への効率的なアクセス方法も紹介します。
高知市にフェリー航路がない主な理由
高知市には現在、定期フェリーの航路は存在しません。これは主に以下の理由によるものです。
- 地形的に太平洋に面しており、他の主要都市と海路での接続が難しい
- 高速道路(高知道)や鉄道によるアクセスが整っている
- 人口や貨物量の面でフェリー需要が見込めない
特に最後の「需要不足」は重要な要因です。例えば、松山や大分、別府などは観光地としても人口規模としても大きく、関西・九州との航路が成立していますが、高知市は相対的に需要が少ないのです。
実際に運航されている四国フェリー路線の例
現在四国へ向かうフェリーとしては以下のルートがあります。
- 別府・八幡浜ルート:九四オレンジフェリー
- 大分・愛媛ルート:宇和島運輸フェリー
- 神戸・徳島ルート:南海フェリーなど
しかし、これらの航路はすべて四国北部(愛媛・徳島・香川)止まりであり、そこからさらに陸路で高知市まで移動しなければなりません。
熊本から高知大学までの現実的なアクセス方法
フェリー経由での移動は時間がかかりすぎるため、以下のルートが一般的で現実的です。
- ルート例1(新幹線+特急):熊本 → 新幹線で岡山 → 特急南風で高知(所要時間:約6時間半)
- ルート例2(飛行機):熊本空港 → 高知龍馬空港(直行便なし)→ 乗継便利用(所要時間:4〜5時間)
- ルート例3(バス+JR):熊本 → 高速バスで博多 → 新幹線と特急で高知(やや安価)
時間や乗り換えを考慮すると、新幹線+特急ルートがもっとも安定しています。
保護者が反対する理由とその背景
親御さんが反対される背景には、移動時間の長さと乗換えの多さが影響していることが考えられます。
特に未成年の移動では、地方都市での交通の不便さや、安全面への不安が大きく関わります。「フェリーで行けるなら楽そう」と感じてしまう反面、実際には下船後のアクセスに大幅な時間がかかることを理解しておく必要があります。
今後フェリー航路ができる可能性は?
将来的に高知市にフェリー航路が開設される可能性はありますが、現時点では定期航路の再開計画は確認されていません。需要増加や観光誘致策が進まない限り、新たな航路は見込めない状況です。
まとめ:現実的な選択と親との相談を
高知市にフェリーで直接行けないのは、地理的・経済的な理由から非常に合理的な判断と言えます。熊本から高知大学へ向かうには、新幹線やJR特急など陸路を利用した方がスムーズです。
オープンキャンパスへの参加には、アクセスの計画性と安全性が大切。保護者とよく話し合い、現実的なルートを選びましょう。


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