新幹線に乗っていると、突然車掌が乗客一人ひとりに声をかけて「きっぷの確認」を行う場面に出くわすことがあります。これは「車内改札」と呼ばれるもので、日常的に行われる場合もあれば、特定の事情で全車両を対象に実施されることもあります。本記事では、なぜ車内改札が行われるのか、どんなケースで全員が対象になるのか、そして精算を求められる場合について詳しく解説します。
そもそも「車内改札」とは?
車内改札とは、乗車券や特急券などの有効性を確認するために、車掌が車内で乗客のきっぷを確認する作業のことです。通常はすでに自動改札で乗車が確認されているため、全員を対象に行うことは少なく、主に自由席や不審な乗客に対して行われます。
ただし、特別な状況や必要がある場合には、指定席であっても一斉に確認されることがあります。これは「検札」とも呼ばれますが、目的は同じです。
なぜ1車両全体で改札されることがあるのか?
以下のような事情があると、特定の車両や全車両での車内改札が行われることがあります。
- 無札乗車の通報や不審行為:改札を通らずに乗車したと疑われる人がいる場合、車掌が確認に回ることがあります。
- 乗客の間違い乗車が多発する区間:複雑な経路や乗換駅が近い区間では、誤乗を確認する目的で実施されます。
- 特別割引や団体利用などの車両:特定の団体や学割定期など、条件付きのきっぷを使っている場合、全員の確認が必要になります。
また、繁忙期や混雑時には、不正乗車の抑止効果としてあえて「全車両検札」を実施することもあります。
定期券やIC定期でも確認される理由
新幹線の一部では、区間限定の新幹線通勤定期券(FREXなど)を使って通勤する人もいます。この場合でも、乗務員は定期券の種類や区間を確認する必要があるため、定期を提示してもらうよう求められます。
特にモバイルSuicaなどで「券面の提示」がされない場合は、その場でアプリを開いて証明する必要があります。
精算されるケースとはどんなとき?
車内改札時に乗客が精算を求められるケースには以下のようなものがあります。
- 有効なきっぷを持っていなかった:ICカードのタッチ忘れ、きっぷ未購入、指定券なしの自由席利用など。
- 利用区間に不足があった:たとえば、定期券の区間を越えて乗っていた場合など。
- 指定席に自由席券で座っていた:この場合、差額の精算を求められます。
精算額はその場で支払う必要があり、場合によっては無賃乗車とみなされ、割増運賃を請求されることもあります。
実例:全員改札と精算が行われた事例
2024年に東海道新幹線の指定席で、1車両まるごと車内改札が行われた例では、ある乗客が自由席用の回数券で指定席に座っていたため、差額の精算を求められました。他の乗客は、定期券やeチケットなどを提示し、確認のみで終了。
このように、全員確認は「一部の不正や確認困難な状況」への対応として行われているのです。
まとめ:車内改札は安全と適正利用のための措置
新幹線の車内改札は、不正乗車の防止や乗車券の確認、利用状況の把握を目的とした正当な業務です。ひと車両全体で行われることも珍しくなく、定期券を持っていても確認されることがあります。
万が一の精算に備えて、きっぷやスマホ画面をすぐ提示できるようにしておくとスムーズです。安心して新幹線を利用するためにも、制度の仕組みを理解しておきましょう。


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