プラモデル売り場で目立つのは、戦艦や空母、駆逐艦といった軍艦モデル。一方で、豪華客船やフェリー、漁船などの民間船舶の模型はあまり見かけません。この記事ではその背景をマーケット・歴史・需要面から分析し、興味深い理由を解説します。
軍艦プラモデルが多い理由
軍艦プラモは長年にわたり定番ジャンルとして定着しており、特に旧日本海軍の戦艦「大和」や「長門」、航空母艦「赤城」などは多くのファンを持ちます。
これには「歴史的背景」や「ミリタリーモデルとしての魅力」が影響しており、精密な構造・塗装・ディテール表現が可能な対象として人気が高いため、メーカーも積極的に商品化しています。
民間船のプラモが少ない理由
一方で豪華客船やフェリーなどは、知名度や話題性の面で軍艦に比べて地味な印象があり、購買層の関心を集めにくいというのが現実です。
また、軍艦と違って派手な武装や複雑な構造が少ないため、モデラーにとっては「作り応えが少ない」と感じられるケースもあります。
メーカー視点:採算性と再販のしやすさ
プラモデルは金型に多額のコストがかかるため、売れる見込みが高いテーマに商品化が集中しがちです。
例えばタミヤやハセガワといった大手メーカーは、売上の見込める軍艦に注力する傾向があり、過去に客船モデルが発売されたものの長く再販されなかったケースもあります。
一部の例外:「タイタニック」や「さんふらわあ」など
例外的に有名な豪華客船「タイタニック号」や、日本のフェリー「さんふらわあ」などはプラモデル化されており、青島文化教材社やフジミ模型などが販売しています。
ただし、限定生産で入手が難しかったり、店頭に常設されていなかったりする点で入手機会が限られています。
漁船などのマニアックモデルの扱い
漁船や作業船などは需要がニッチで、模型展示会やジオラマ作例で見かけることはあっても、一般市場では流通が極めて少ないのが現状です。
一部の小規模メーカーがガレージキットやレジン製モデルでリリースしていることもありますが、量産流通には至っていません。
今後の展望:クラウドファンディングとマイナーメーカーに期待
近年ではクラウドファンディングで模型化を目指す動きや、海外メーカーによる豪華客船キットの登場もあり、今後ニーズが広がる可能性もあります。
特に3Dプリンターやレーザーカット技術の普及により、マイナー艦艇モデルも少数生産が現実的になってきている点は注目です。
まとめ:模型化は「需要と魅力」で決まる
軍艦プラモデルが多く売られているのは、人気・知名度・作り応え・再販性といったさまざまな要因が重なっているため。一方で民間船舶の模型はまだまだニッチ市場であるため流通が限られています。
しかし少しずつ注目が集まっているのも事実。今後の模型業界の動向に注目してみましょう。


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