バス運転手の仕事は一見すると似ているようでも、運転するバスの種類によって拘束時間や業務の大変さが大きく異なります。今回は「高速バス」「観光バス」「路線バス」それぞれの特徴を比較し、実際の働き方に基づいて解説します。
高速バスの拘束時間と業務の特徴
高速バスは長距離を走行するため、1回の運行での拘束時間が10時間を超えることも珍しくありません。特に夜行便は出発が夜22時頃、到着が翌朝6〜7時と長丁場になりがちです。
途中の休憩や仮眠があるものの、運転手は交代制であり、走行中も緊張を強いられるため精神的負荷が高い業種と言えるでしょう。
観光バスは日によって変動が大きい
観光バスは団体旅行のスケジュールに合わせて行動するため、日によって拘束時間が大きく異なります。特に遠方ツアーの場合は、朝早くから夜遅くまでの運行となり、14〜16時間以上の拘束となることもあります。
また、宿泊ツアーの場合は運転以外にも現地での待機や安全確認、時には荷物の積み下ろしもあるため、総合的に見て非常にタフな業務内容となります。
路線バスは定時制と地域差がポイント
路線バスは定時運行であるためスケジュールは安定していますが、1日の拘束時間が9〜12時間になるケースが多く、出勤時間も朝4時や5時など早いことが一般的です。
都市部では混雑や渋滞、乗客とのやりとりでストレスがかかる一方、地方では待機時間が多い反面、運行本数が少ないため拘束時間が長くなる傾向があります。
実例で比較:ある運転手の1日
例えば、関東で観光バスを担当する50代の運転手の例では、日帰りで山梨方面へ行くツアーの日は朝6時出庫、夜21時帰庫というスケジュールで15時間拘束されたといいます。
一方、同地域の高速バス夜行便の運転手は22時出発で翌朝7時終了、ただし交代制のため途中で2〜3時間の仮眠を取っていたとのことです。
労働時間=拘束時間ではないが
バス運転手の「労働時間」と「拘束時間」は異なります。休憩や待機時間も含めると拘束時間は実際の勤務時間より長くなります。
観光バスや高速バスはこの待機や仮眠が長くなる分、労働時間は短くとも拘束される時間は非常に長くなる傾向があります。
まとめ:最も拘束が長くきついのは?
一般的に見て最も拘束時間が長く、身体的・精神的にきついのは観光バス運転手だといえます。スケジュールの柔軟性が低く、早朝出発・夜間帰着、かつ不規則な勤務体系だからです。
次点は高速バス、最後に路線バスですが、地域や会社によって大きく異なるため、実態を知るには現場の声を聞くことが重要です。


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